27話 ページ28
｢ねぇね〜アカエイ先輩｣
『それ、俺の事？フロイドくん』
ラウンジとは別室で、フロイドくんと書類整理を行っていた。しかし、飽きたのか先程から｢アカエイ先輩〜｣と構ってくる
｢だって先輩さ、赤毛だしぃ〜……時々、生徒とか色んなやつ毒で処理してるじゃん？？｣
にひっ、と笑う彼は、平然としている
人のことは言えないが、オクタヴィネルは物騒認定。
『別にいいけどアカエイより、クマノミとか方が可愛いからそっちにしない？』
｢は？何アカエイ先輩、俺のセンスに文句つけるわけ？
クマノミよりエイは稚魚でも毒針あんだし、海じゃあ生き残りやすいのにさぁ？｣
『……へぇ、勉強になったよ
じゃあ、アカエイって付けてくれたことを、光栄に思わないとだ』
俺が受け入れると、一瞬見せて不機嫌は消える
彼は、またも微笑むと｢機嫌いいから、特別に夜食作ってあげんね〜｣と台所へ消えてしまった
『……で、何か御用？ジェイドくん』
｢おや、気づいてらしたのですね｣
背後で様子を伺っていたジェイドくんに呼び掛けると、彼は先程までフロイドくんが座っていたソファに腰掛けた
正面に、いつでもスタンバイされた左目がある
『何か喋らせたい様子だね』
｢ふふ、これは一度しか使えませんし
慎重にお伺い致します。それに、素直に話してくださるなら使う必要性はありませんから｣
『……はは、慎重にお願いするよ』
恐らく、聞き出すのは既に計画してあったんだろう
フロイドくんが普段よりご機嫌がいいこと、そして一度キレた後直ぐに機嫌が戻ったこと
夜食を作りに行ったのも、ジェイドくんと代わるため
｢過去のこと、僕たちなりに調べたんです｣
『クリスティア家についてかな？』
｢はい。それもですが……御家族に直接話を聞きに行ったんです｣
『は？』
｢ふふっ、話して頂ければ、御礼は弾ませて頂くと申し上げれば喜んで教えてくださりましたよ｣
『あのクソ親父……』
ニコニコと笑う手前、何処か違和感を感じた
確かに弱みを握れば俺自身を上手く使えるだろう、しかし俺は熱砂の国では既に知られている事だ
痛くも痒くもない
『……これは、アズールくんの命で動いたことか？』
｢……答えかねます、が
それは僕にとって些細なこと。秘密保持契約を結んでくださるならお話しします｣
『いいよ、結ぼう
お礼は何でもいい、惜しいものは何も無いからさ』
契約は楽でいい
繋ぎ止めるものが対等の対価だから
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為人(プロフ) - サイコパス人間さん» ありがとうございます！頑張りますね！ (2020年8月17日 0時) (
レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス人間 - 頑張ってください！！これからも頑張ってください！ (2020年8月16日 23時) (レス) id: a7568b633b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：為人 x他2人 | 作成日時：2020年7月12日 2時
