26.少女、空気を読む ページ27
ん?そういえば敦くんたちって...
『...芥川、少しいいですか?』
ぐいっ、と芥川の袖を摑みバルコニーへと向かう
後ろから何か聞こえたが...無視だ、無視
__________
芥「貴様...なんだ、いきなり...!」
『んー?空気を読んであげただけですよー?』
にこり、と彼に笑顔を見せる
彼は顔を顰めて此方を見るが、何故かため息をついて目線を外に移した
芥「人虎も苦労人なんだな...」
『?』
?「た、大変だ!!」
大声が聞こえ、後ろを振り返ると其処には敦くんがいた
『敦くん?どうしたの、そんなに慌てて...』
敦「鏡花ちゃんが...鏡花ちゃんが居ないんだよ!」
息を切らしながらそう訴える
そっか
...大事な、人だもんね
私はすっ、とバルコニーの手すりに乗る
『...私、先に行くよ。片付けてくるね。』
そして、トン、と飛び降りた
敦「Aちゃん!?」
_______
...何故私は二人と一緒に来なかったのか
私にも分からない
芥川の迷惑になると思ったから?
効率が悪いと思ったから?
厭、違う
仮にこのどちらかだとしても...
この心臓の音とこの気持ちを説明することは出来ない
胸が痛くて、モヤモヤして、敦くんと鏡花ちゃんを見てるとその感覚が倍に膨れる
この気持ちは、何なの?
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空白 - 私なのか僕なのか… (2020年1月16日 0時) (レス) id: 3ab98cba01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雫size | 作成日時:2019年11月10日 18時