虎の少年は死神と呼ばれた少女と出逢う (ページ19)

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18.合格ページ19

『え、えと...此れは一体どういう...？』

目の前には太宰さん、国木田さん、与謝野さん、社長と社の面子が揃っている

太「合格したのだよ。入社試験にね。」

それを聞いて私は目を見開く

『え、じゃあ、芥川が来たのって...！』

試験の一部？

そう口にすると太宰さんは申し訳なさそうに云う

太「あー、いや。
あれはハプニングだよ。まさかここまで危険になるとは思ってなくてね。」

ごめん、と太宰さんは私に謝る

ここまで説明されてもイマイチ状況が理解出来ないのですが...

敦「つまり、これでAちゃんは改めて武装探偵社の社員になれた、ということだよ！」

福「且つ、私の異能でAは異能力を自身で制御出来るようになった。
これで恐らく依頼に支障が出ることも無いだろう。」

あ...

そういうことだったんだ

彼女が消えるというのはつまり、私が異能に適応し、操れるようになるということ

彼女はこのことに気が付いていたんだ...

『な、何だか複雑ですね...。』

敦「？まあ、兎に角一度、探偵社に戻りましょう！」

不思議な顔をしつつも、敦くんは手招きをしながら歩き始める

それにつられ、私も歩を進めた

そうして私たちは帰路を辿る

...なんだか

久しぶりに心がホッとした気がする