〔TOB〕氷の誓い (ページ44)

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第四十三話：マクリル浜で７ページ44

グリモ「あたしはヒマじゃないけど」

マギルゥの『ヒマ』という言葉にグリモワールがマギルゥに言う

ビエンフー「ビエ～ン、グリモ姐さんそこをなんとかお願いでフー！」

グリモワールの返しにビエンフーが泣きながら何とかグリモワールに頼み込もうとする

グリモ「そういうの、やってないから」

ビエンフーの懇願さえグリモワールはバッサリと斬り捨てる

マギルゥ「ふむぅ……残念無念引き受けてはもらえぬかー」

グリモワールの返答にマギルゥが言う中、テラリアとライフィセットの二人が何かを考える

ベル「やる気なら出させてあげるわよ？」

ベルベットはやる気無さそうなグリモワールに刺突刃を向けながら言う

グリモ「……殺れば？」

刺突刃を向けるベルベットを無表情でグリモワールは見ながら言う

ベル「脅しじゃない」

無表情で見るグリモワールにベルベットは睨みつけながら言う

グリモ「でしょうねぇ……」

ベルベットの睨みも何とも思っていないように返す

ユルール「(う～ん……水と油のように混ざることはない感じだな……どこでノワールに調べてもらえないか頼むか……)」

グリモワールとベルベットの様子を見てユルールが考えているとベルベットとグリモワールの間に沈黙が流れる

グリモ「あんたみたいな目をした子と関わると、とんでもないものを背負わされちゃうのよ……」

グリモワールが流れる沈黙を破って言う

ユルール「ノ……」

グリモ「この年になるとね、そういうの重くっていけないわ……」

ユルールの言葉を遮り、ベルベットが何かを言う前にグリモワールが続けて言う

ロクロウ「……何歳なんだ？」

カディ「バッ……！」

ロクロウがグリモワールの言葉に疑問に思い聞くがカディッシュが慌てる

ユルール「(あ、それは……！)」

グリモ「それ以上踏み込むと、あんたのケツに花火突っ込むよ」

グリモワールはロクロウの疑問に怒り返す言う

ロクロウ「応……これは失敬」

ユルール「(あ～あ～……)」

グリモワールの気迫に圧され直ぐにロクロウが謝る中、カディッシュは右手で顔を覆い、ユルールは困った表情をする

アイゼン「取り付く島がないようだな」

ロクロウとカディッシュの様子をチラッとアイゼンが見るとグリモワールに言う

グリモ「南の島なのに、ごめんねぇ……」

謝るグリモワールだが、やる気なさそうにアイゼンに返す

ユルール「(どうすれば受けてもらえるかな……？)」

グリモワールの様子にユルールは考えるのだったー…