第十四話:渓谷での道中 ページ16
『何とかなる』
ユルールのその言葉に直ぐに反応する者
エレノア「ど、どういうことですか!?」
エレノアがユルールに詰めよって言う
ユルール「簡単だよ。テラリアの格好は聖寮に似ていることも考えると…
『対魔士に憧れている貴族の娘』とか何か言えば何とかなるよ」
ニッコリというような音が聞こえそうなほどいい笑顔でそう言うユルール
ベル「あんた……意外に凄いこと言うのね……」
マギルゥ「しかも…ものすごくいい笑顔での〜……」
ベルベットとマギルゥがそう言うとライフィセット達男性陣はうんうんと頷く
ユルール「そう?」
分かってないのか頭に?を浮かべるユルール
カディ「と、とにかく!聞かれたら何かそれらしいことを言ってしのぐでいいな?」
と提案するカディッシュ
ベル「いいんじゃない?」
ラフィ「うん」
マギルゥ「それがマシかの〜」
エレノア「は、はい」
テラリア「私は何でもいいよ」
アイゼン「ああ」
ロクロウ「いいと思うぞ!」
と全員がカディッシュの提案に賛成する
ユルール「話もまとまったことだし、行こうか」
ユルールの言葉を合図に動き始めるユルールとベルベット達
ユルール「…(テラリアの肩にいる聖隷はもしかして……)」
テラリア「どうかしたのか?ユルール」
ある程度進んだ所で山賊から刀狩りが出ると聞き、さらに進む途中
ユルールはテラリアの肩にいる聖隷ペソを見ていると気付いたテラリアが聞いてきた
ユルール「あ、いや……テラリアの肩にいる聖隷って……」
ユルールは遠慮がちにテラリアに聞く
テラリア「ペソのことか?ペソ」
ユルールに聞くとテラリアはペソの名を呼び、ペソを抱きユルールに見せる
テラリア「ペソは私の幼い頃からずっと一緒にいる聖隷なんだ」
ペソを抱き、懐かしそうにそう言うテラリア
ユルール「そっか…撫でてあげても?」
ユルールがテラリアにそう聞くと
テラリア「ああ。勿論だ」
そう言ってペソをユルールの前に出す。すると
ユルール「え、わっ!?」
テラリア「あ、ペソ!」
ユルールの手を避けてユルールに飛び付くペソ
ユルール「え、ちょっ…あ、あはははは!く、くすぐったい!」
飛び付いたペソはユルールの体中を駆け回っている
テラリア「ぺ、ペソ!止めないか!」
ラフィ「わっ!!?」
テラリアがそう言うとペソはピョンっと飛び、ライフィセットの手の中に飛ぶのだったー…
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作者名:クーシー | 作成日時:2017年2月10日 12時