〔ＷＴ〕真偽の射手 (ページ5)

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３真偽ページ5

ブースで加瀬と二宮の模擬戦をモニターで見ていた隊員達はその勝敗に最初は驚きすぎて静かになっていたが、徐々にざわついていく

ー負けた？ー

━ あの二宮さんが！？ー

ー嘘だろ？！ー

等とざわざわとざわつく

柿崎「二宮さんに勝った……？」

同じように柿崎は勝敗に驚いてぽかんとなる

生駒「……あの人何位やったけ？」

弓場「個人２位だろぉ……」

同じく模擬戦の勝敗にうそん……と言う生駒にまじかぁ……と呟く弓場が二宮がボーダーで何位だったか聞き、言う

嵐山「射手は１位だな！」

生駒と弓場の言葉に爽やかに言うと迅と声をかける

嵐山「やっぱり加瀬はすごいな」

聞いてきた嵐山にのんびり何？と返すと嬉しそうにしながら迅に言う

だなと迅も少し嬉しそうに言う。隣同士で嬉しそうに言う２人は見た目がとてもよく似ている

そうしているとブースから加瀬が出てきたため、迅達は直ぐに駆け寄る

迅「お疲れさま」

「あぁ、本当に……」

駆け寄った迅はふぅと息を吐く加瀬に言う。どことなく普段よりも疲れたようにしながら言う

生駒「というかすごいやん！二宮さんに勝っとるし！」

ずいっと加瀬に寄りながらわっ！と言う

弓場「おいコラ生駒ァ！あんま行くんじゃねぇ！」

疲れた様子の加瀬に近すぎる生駒の肩を引っ張りながら弓場が叫ぶ

柿崎「無理してないか？」

生駒と弓場が少し騒ぎ始めると迅(メイン)と嵐山(あまり意味がないようなサブ)で２人をまぁまぁと押さえている間に柿崎が加瀬に聞く

「ははっ……流石に調整したばかりのトリガーに退院したばかりの体にあんな模擬戦はくるって……」

疲れたような困ったような笑いを浮かべながら言う

嵐山「そうは見えなかったけどな……俺からすればやっぱり加瀬はすごい！」

生駒達を押さえていた嵐山が加瀬に近付き爽やか全開で言う

「俺はすごくなんかないさ……」

眩しそうに加瀬は嵐山を見ると緩く首を振って言う。その様子に騒いでいた生駒達と柿崎はちらりと迅を見る

どっかで見たことあるなと思っているんだろうな……と直ぐに３人の視線の意味に気付いた迅は苦笑する

「そんなことないですよ？加瀬さんはとってもすごい人です」

嵐山が加瀬に何か(それはもう周りもお構いなく褒め殺しの言葉)を言おうとした時、そんな声が加瀬にかかるのだったー……