〔ＷＴ〕真偽の射手 (ページ26)

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真偽〜ハロウィンページ26

ハロウィン……それは子どもがお化け等に仮装して「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ！」と言ってお菓子を貰うイベント……

加瀬はそう認識している。そしてボーダーでは防衛任務以外用にハロウィン専用トリガーが支給され、ボーダー本部内でも行われるものだそうだ

「へーそんなのあったんだな。だからみんな狼男やら雪男？やらの仮装をしてたのか

俺はてっきりボーダー本部じゃない場所に迷い込んだかと思ったよ」

ボーダー本部内に入った途端加瀬の目に映り込んだのは仮装したボーダー隊員達。しかも、隊員達全員が仮装しているのだから加瀬のいう何処かへ迷い込んでしまったのかという思いを持つのは初めて見る隊員にとっては間違い無いだろう

「それで柿崎は吸血鬼か？」

固まっていた加瀬に事情を説明した柿崎。彼の姿はタキシードとは違うが、タキシードのような服にマント、そして牙が見える

柿崎「あぁ。嵐山や弓場、生駒も仮装してるぞ」

頷くと他の同級生も仮装していることを加瀬に言う。ちなみにそれぞれ妖狐、鬼✕２(生駒は侍の格好をしている)である

何故か３人は日本の妖怪で柿崎は西洋である。更にちなみに、迅もフランケンシュタインである

「俺も開発室に行ってそのトリガーもらってこようかな」

最初は困惑していたが慣れると自身も楽しそうな彼らの仲間になりたいのだ

「お前たちを見ていると俺は何だろうと少しわくわくするな。……変なのじゃなければ」

楽しみにしながら開発室に向かう加瀬と柿崎の前を走り抜けたのは包帯が腕を縛り上げ逃げるミイラ男とそのミイラ男を追いかけるおそらくは鴉天狗だ

柿崎「まあ…期待しとこうぜ……」

「あ、あぁ……」

去っていった仮装した隊員に見覚えがある。太刀川と風間だろう。こんな日にも追いかけ追いかけられる２人に柿崎と加瀬は苦笑いする

不安になりながらも２人は開発室に向かい、加瀬の仮装用トリガーをもらい起動させる

加瀬の仮装はミイラ男と死神が混ざったような格好だ

二つの仮装が混ざったみたいだなと２人は同じ感想を持つ

ランク戦ブースに戻ると嵐山に迅、弓場と生駒が既にいて、加瀬の仮装を見てよく似合うと言う

やって来た加瀬の仮装に迅は当初予定の仮装から変更がされていることにホッとする

迅は予知で加瀬の仮装は姿がわからないものへと変更した。変更していないと雪女でその姿に一騒動が起きることを迅しか知らないのだったー……