〔ＷＴ〕真偽の射手 (ページ25)

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２３真偽ページ25

すー……すー……すー……と寝息がランク戦ブースの一角で聞こえる

そこで眠っているのは加瀬と迅が眠っている。それを見て穏やかに見守るのは柿崎と東だ

ことの発端は、ブースでも周りから見えにくい場所で尚且隊員達に気付かれにくい場所にある、テーブルとソファーに加瀬が大学のレポートを誰にも邪魔されずに仕上げたところまで戻る

丁度レポートを仕上げ、伸びをする(傷に響かない程度に)。その時

「あれ？加瀬？」

やや驚きながら声をかける人物に加瀬はよぉと声をかける

「ここはほとんど人が来ないのにどうしたんだ？迅」

こんな場所に来るのが珍しいと思いながら加瀬は声をかけてきた人物－迅に言う

迅「ん〜ちょっとね……」

何とも言えない表情と言葉に加瀬は何かあるなと感じ、立ち上がると自身が座っていた席の奥に迅を押し込む

迅「え？ちょっ？加瀬？？」

突然の加瀬の行動に迅は目を白黒させる

「お前、休んでないんじゃないか？俺の行動、視えてないだろ」

呆れつつも迅を奥の席に押し込むと寒ければ使おうと思っていた膝掛けよりも少し大きい掛け物を迅の頭から被せる

「ここは丁度モニターも見えなくて人気がない上に、ランク戦の為に来ても、

そのための何号室に入る階段とかまで距離もあって不便だから誰の目にも入らない死角なんだ」

だから少し休めと加瀬は驚き固まる迅の頭にぽんと一度手を置いて言う

迅「ぷ……あはははは。それ、加瀬が言う？」

加瀬の言葉に迅はおかしそうに笑うと似た者である加瀬に言うと加瀬は言うと返す

迅「お言葉に甘えて少し寝させてもらおうかな」

おかしそうにしながら迅は加瀬に言うと少しして迅から寝息が聞こえてくる

「(ランク戦ブースの不人気一番の場所に俺と疲れてそうな迅がいるからよろしく)」

と迅が寝たのを確認するとある人にＬＩＮＥを送る。少ししてわかった向かうという返信を見て視線を迅に向ける

「お前も人の事言えないだろーが」

小さく小さく呟くとやって来るはずの人物を待つ。待つが、３０分も来ないため間に加瀬も眠くなってしまい、加瀬も眠ってしまう

「悪い！加瀬！遅れ……」

やって来たのは柿崎だ。加瀬がＬＩＮＥで呼んだのは柿崎で、偶々東は柿崎から話を聞き、一緒に来たという訳だ

柿崎と東は眠る加瀬と迅を優しく見ると起きるまでは寝かせておくが、夕方には2人を優しく起こすのだったー……