〔ＷＴ〕真偽の射手 (ページ24)

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２２真偽ページ24

加瀬が大食いだということを知った嵐山達(迅は視えていたが)はかなり驚いたが、時間も経ちながらも中々慣れず過ごす

そして、加瀬は出水と模擬戦していた。ちなみに、二宮と加古は大学の補講を受けていて不在だ

出水「加瀬さんって那須と同じ戦闘スタイルですけど、やっぱ違うもんですね」

トリオン弾の撃ち合いをしながらふと思ったように出水が聞く

「ん？それはまあ……那須はバイパー主軸。俺は臨機応変に変えるし、色々同時に考えるの得意だからな

それもあって同じといえば同じ戦闘スタイルだけど、違うくなったんだろう」

話しながらもトリオン弾を撃つスピードを落とすことなく加瀬は撃ち合う

出水「同じ……那須の鳥籠もやっぱ加瀬さんが教えたんですか？」

気を抜けば一瞬で呑まれると気を付けながら出水は加瀬に聞く

「鳥籠？あれは俺じゃない。あれを真似て３６０度全方位を集中して襲う弾を考えたけれど」

那須の強みである鳥籠を思い出し、加瀬は自身が教えていないと、似ているがものが違うものを思いついたと言う

出水「あーあの集中砲火ですか……」

加瀬の言葉に鳥籠に似たけれどもそれ以上に恐ろしい地上でも、空中でも３６０度全方位からのトリオン弾攻撃

模擬戦をするようになって出水は数回程その集中砲火を食らっていた。思い出すだけであんなのどうやって防ぐんだよ！？となってしまう

来るとわかってシールドを貼るが大抵間に合わない。そもそもがその集中砲火だと気付けるような攻撃ではなく来るため間に合わないのだ

「後はまあ、俺はこういう話の間とかに色々仕掛けておくな。俺は強みがあまり無い部類だから」

撃ち合いしながら加瀬は自身の戦闘スタイルについて悩みながらも言う

当然その加瀬の言葉にえ”？と出水はしっかり撃ち合いは続けながら固まる

「あ、今はトリオン弾の撃ち合いで、どっちが先に押し負けるかっていう勝負だからそんなことはしないぞ？」

慌てて加瀬は撃ち合いをしながらも固まる出水に説明をする

そ、そうですか……とややぎこちなく出水は加瀬に答える

「出水は合成弾とか考えたりしてるし、同時にいくつも考えたりすることは得意か？」

世間話のように加瀬が話を振ってくるが、そんな余裕は既に出水には無い

どんどん加瀬のトリオン弾に押されているからだ。普通です！と加瀬に叫んで答えた出水は緊急脱出していくのだったー……