１１真偽 ページ13
「貴方には関係ないんじゃない？」
「お前もだろう？」
バチッバチッと目の前で火花を散らす２人の人物が……
「(こんなことが前にもあったぞ……)」
目の前の状況に前にもあったと遠い目をしてしまう
遡ること数分前……
出水とのバトルから一度は休憩するため、加瀬がブースに出て、出水を探そうかとしたところで
「見てたわよ。加瀬君凄いわね」
ニッコリ笑いながら加瀬に声をかける女性が……
「加古さん……」
少し驚きながらも彼女の名前を言う
加古「今時間あるかしら？」
聞いてきているのにどことなく聞いているようには聞こえない声音にえ、えと……と言い淀む
「何をやっている」
同じようになのかわからないが威圧感のある声がかけられる
声が聞こえた方向に振り向くと見ると二宮がいて加瀬はあれ？この状況って……と汗を掻きはしないが、冷や汗を掻いてしまう
二宮「加瀬この後空いているか？」
加古を無視し、加瀬に二宮が聞く。前にあったぞ？二宮の言葉に直ぐ側の空気が氷ったのように冷え、ビリッとする
加古「今回は私が二宮君より先に話していたのよ？」
二宮「そうは見えなかったが？」
笑いながら二宮に加古が言うと二宮が加古に返す。確かにかけられた言葉に困ってしまったけれど、二宮さん貴方の言葉でまた困ってます
「なぁ、弾バカ……」
出水「何だよ槍バカ」
騒ぐ二宮と加古を見ながら加瀬に合流しようにも出来なくなった出水に、ブースにやって来て彼の姿を見つけランク戦に誘おうとして出水と同じく３人の騒ぎを見つけた米屋
米屋「確かにまだまだ蟠りはなくなんねえけど。いやー流石にあれだけわかりやすいんだから気付いていてもいいだろ」
うーんと米屋は腕を頭の後ろで微妙な表情をしながら言うと出水も頷く
「「才能ある人間好きに」」
この先輩達が才能ある人間が好きであることを気付いていない加瀬に微妙な顔をし同時に言う
更に加古はイニシャルがＫである才能ある人間なら自身の隊に誘う程である。加瀬はその２つを満たしているので当然誘われる
二宮も自身を負かした才能ある人間で自身には無い戦術を持っている加瀬を隊へ誘う誘わないを抜きにして気に入ったことが出水にはわかった
出水「槍バカ手伝え」
米屋「お前の奢りな」
そろそろ加瀬を助けないとまずいなと出水は米屋に声をかけ手伝わせ、米屋も条件を出しながらも出水を手伝うため３人の下へ向かうのだったー……
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作者名：クーシー | 作成日時：2022年5月25日 21時
