光４２ ページ43
「見抜いたか。この姿が仮初めのものと」
起き上がった憑魔−正確には試練の番人−が見抜いたライラとカディッシュに向け言う
ライラ「貴方は五大神ムスヒ様に仕える護法天族のお一人では？」
憑魔−番人の言葉に頷くとライラは番人の正体をわかっていながらも確認のためには聞く
「いかにも我が名は、火の護法天族エクセオ」
頷いたのだろう。そうは見えなかったが、そんな少しの間があったその後、番人−護法天族エクセオが答える
デゼル「ちっ憑魔のふりをして俺達を試したのか」
戦闘がいつでもできる状態だったデゼルは構えを解き、舌打ちをしてエクセオに聞く
デゼルの舌打ちにビクッとユウナが反応した。そのことに気付いたロゼが舌打ちをしたデゼルを振り返り睨む
「加護を与えるに値する存在かどうか量るため。悪く思うな」
ロゼの反応に反応せずに火の護法天族エクセオはデゼルの問に答えた
ユルール「それでは彼の試練の結果はどうなんでしょう？」
微笑みながらユルールがエクセオに聞く
「……」
エクセオの沈黙にユルールはニコリと笑う。２人の様子にハーレイは首を傾げる
「力の試練は合格だ」
エクセオの告げた内容にロゼとユウナはパッと顔を見合うとやった！と嬉しそうに笑い合う
ハーレイ「(“力は“……。まだ試練は終わってない)」
エクセオの言葉にハーレイは一瞬眉間に皺がよるが、視線をキョロリと見渡す
その時に眉間に皺を寄せ、目を細め睨むカディッシュとエクセオをジッと見るユルールを見た
「ゆえに五大神ムスヒが生みし火の秘力を与えよう。さぁ、剣を抜け」
その間にもエクセオは力の試練の結果は合格だと言い、秘力を与えるとスレイに言っていた
スレイ「ありがとう、エクセオさん！」
そのことにスレイも明るくなり、エクセオへ礼を言う。エクセオはスレイに剣を抜けと言う
スレイはエクセオに言われた通り、スレイが鞘から儀礼剣を抜くと同時に炎が宿った
ユウナ「わっ」
剣に炎が宿った様子にユウナは驚き声を上げる
「その炎での契約の刻印を刻むのだ」
儀礼剣に宿った炎を見ていたスレイにエクセオが宿った炎をどうするかを告げる
スレイ「契約の刻印？」
エクセオの言葉にこれを？というように炎の儀礼剣を上げながら聞く
「簡単なこと。その炎で自分か、火の契約天族の顔を焼けばよい」
エクセオが言った瞬間、ハーレイは顔を顰める。ピュウイも嫌そうに顔を顰めるのだったー……
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作者名：クーシー | 作成日時：2018年3月24日 22時
