第五十八話:ハリアでの解読2 ページ10
真剣な表情でテラリアはグリモワールに頼み込む
グリモ「……いいわよ」
テラリアをジッと見るとグリモワールはテラリアを見ながら言う
テラリア「本当か?」
グリモワールの言葉に驚きながらも嬉しそうに聞く
ペソ「キュイ」
テラリアの様子にペソが鳴くと嬉しそうに尻尾を揺らす
グリモ「嘘を言ってどうするのよ?」
テラリアの言葉にグリモワールが少し呆れたように言う
ベル「話はついたみたいね。何かあったら声をかけて」
ライフィセットとテラリアの様子にベルベットがグリモワールを含めた三人に言うと全員が部屋を出ていく
グリモ「それじゃあ、読んでいきましょうか」
全員が出ていくのを確認するとグリモワールがライフィセットとテラリアに言う
フィ「はい!」
テラリア「ああ!」
ペソ「キュイ!」
グリモワールの言葉に二人が頷き、ペソが鳴く
古文書を開き解読し始めるグリモワールの左右それぞれにライフィセットとテラリアが分かれ古文書を見る
テラリア「古代アヴァロスト語とは難しいな……」
グリモワールの解読を側で見て、手伝うテラリアが呟く
ペソ「クゥ〜……」
テラリアの肩で疲れたようにペソが鳴く
フィ「そうだね」
テラリアの言葉にライフィセットが頷く
グリモ「坊や達、まだまだ解読する部分はあるわよ」
ライフィセットとテラリアにグリモワールが解読しながら言う
テラリア「(凄い……解読しながら我々のこともちゃんと見ている……)解読するにも少し休憩を入れたらどうだろうか?お茶を淹れてこよう」
グリモワールとライフィセットにテラリアが提案する
グリモ「あら、お願いしようかしら」
グリモワールはテラリアの言葉に直ぐに反応して言う
フィ「あ、じゃあ」
テラリア「いや、私が淹れてくるよ少し待ってもらえるか?」
ライフィセットを遮りテラリアが言う
グリモ「お願いね」
グリモワールがテラリアの言葉を後押しするように言い、テラリアは頷き出る。出る前にライフィセットが何かを言おうとしていると分かったがそのまま部屋を出る
テラリア「……ライフィセットには悪かったかもしれないな」
部屋を出たテラリアは少し困ったように呟く
ペソ「キュウ」
肩のペソが心配そうに鳴く
テラリア「大丈夫だペソ。さぁお茶を用意して解読の続きをしよう」
ペソの頬を撫でながらテラリアが言う
ペソ「キュウ!」
テラリアの言葉に同意するようにペソが鳴くとテラリアは大急ぎでお茶を用意するのだったー…
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:クーシー | 作成日時:2018年2月4日 20時