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if:テラリアがライフィセットの器だったら……5 ページ50

全員が起き、テラリアの本当の名前を知り、一悶着があったが、何事もなく先へと向かう途中

業魔のクロガネ、ロクロウの兄シグレとの一戦も終え、クロガネの小太刀造りを少し離れた場所でテラリア達は待っている

テラリア「ふぅ……」

小さく小さくテラリアは息を吐く

「大丈夫?」

心配そうにテラリアに声をかける

テラリア「ライフィセット……」

心配そうに見るライフィセットの名前を小さく呟くと

テラリア「大丈夫だ。少しだけ疲れただけだ」

小さく笑ってテラリアはライフィセットに言う

フィ「本当?」

ジッと本当かどうかを確認するように見る。そんなライフィセットにあぁとテラリアは頷く

フィ「それなら、いいんだけど……」

心配そうにテラリアを見るライフィセットにテラリアは苦笑いする

テラリア「それじゃあ少しだけ眠るから何かあったら直ぐに起こしてくれるか?」

そう提案をするようにライフィセットに言う

フィ「うん!任せて!」

ライフィセットはテラリアの言葉に前で両手を握って嬉しそうに答える

ライフィセットのその様子と言葉に小さく笑い頷くとテラリアは仮眠を取るために目を瞑る

その時、ペソが尻尾で頭を撫でるのをテラリアは感じながら眠りにつく

眠ったことがわかるとペソはテラリアの肩から膝の上に場所を移して丸くなる

フィ「(よし!頑張るぞ!)」

テラリアはライフィセットを救うため器になり、続けてエレノアの従士契約を立て続けに行い、契約の反動で少しは眠ったとはいえライフィセットは少しでもテラリアに多く休んでほしかった

近くに誰か来たら静かにしてもらうようにして少しでもテラリアを休ませようと意気込む

ベル「ライフィセット。あんたテラリアといたの」

全員の様子を見て回っていたのかベルベットが近く来る

フィ「ベルベット!」

ベルベットが来たことが嬉しかったのか大きめの声で彼女の名前を言うが、慌てて口を押さえ声を潜める

フィ「どうしたの?」

ベル「どうしてるのか気になっただけよ」

眠るテラリアに気付いたベルベットはライフィセットと同じく声を小さくし一瞬鋭い視線をエレノアに向けその事以外は変わらないように言う

フィ「僕はテラリアが少しでも休めればなって思って……何かあったら直ぐに起こしてあげられるように近くにいるよ」

笑ってベルベットに言うとそう、とベルベットはエレノアの下に向かう

そして、ビエンフーが偵察から戻ってきてテラリアが直ぐに起きるまで後少しー……

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作者名:クーシー | 作成日時:2018年2月4日 20時

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