〔TOB〕導師継承者２ (ページ46)

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if：テラリアがライフィセットの器だったら…… ページ46

注意：テラリアと表記しますがテラリアの真名を明かす前のミルトと呼ばれています

～

テラリア「私が助ける」

アイゼンにどうすればいいのかとベルベットが聞くとテラリアがそう言ってライフィセットの側に座る

ベル「あんたが？」

助けられるのか？と訝しんだ声音で聞く

テラリア「ああ。任せてほしい」

しっかりとベルベットの目を見てテラリアは答える。ベルベットはお願いと言う

テラリア「心得た」

ベルベットの言葉にテラリアは頷くとライフィセットの片手を握りペソと頷き合う

テラリア「聖厳なる命の者、今契りを交わし、我が大いなる命、気高き耀きの一つとならん

覚えよ汝に与える真名をー」

ライフィセットを何かの術式が包み込むと同時光がテラリア達を呑み込む。暫くして光が収まるとそこは別の場所だった

テラリア「ここは……？！」

場所に？を浮かべるが直ぐ様テラリアは胸の辺りに手を当てる

テラリア「(ライフィセットは眠っているようだな……)」

自身の中にライフィセットがいることにテラリアはホッとする

が直ぐにペソがいないことに気付く

テラリア「ペソ……」

辺りを見渡してもいない。すると

「貴女は……」

呼び掛ける声が聞こえ、その声にテラリアは振り向くとエレノアがいた

テラリア「君は……エレノア？」

少し驚いたようにしながら言う

エレノア「はい。貴女は先程の聖隷と契約をしたんですよね？」

ジッとエレノアはテラリアを見ながら言う

テラリア「そうだな」

胸の辺りに手を当て答える

エレノア「私にその聖隷をください」

真剣な表情でテラリアにエレノアは言う。ベルベットと対魔士の力を持った状態で決着を着けたいと

テラリア「駄目だ」

エレノア「何故です!?」

テラリアはエレノアの言葉に首を左右に振る。エレノアは何故かと問う

テラリア「彼は、いや、彼ら聖隷は道具じゃない。それなのに君はライフィセットを道具のようにそう言った

そんな君にライフィセットを絶対に渡しはしない。それにベルベットともライフィセットを救うと約束をした」

彼女と同じく真剣な表情で彼女にテラリアはそう言う

エレノア「そんな……」

テラリアの答えにエレノアは悩む。奪うという選択肢が彼女の、エレノアの中にはないようだ

それがわかったテラリアはペソがいない肩を見て少し迷うが

テラリア「一つ方法がある」

そう言うのだったー…