〔TOB〕導師継承者２ (ページ45)

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第九十三話：聖殿パラミデス　　二十章ページ45

テラリア達皆の攻撃により喰魔が動けなくなったところにマギルゥが秘奥義を放つ

マギルゥの秘奥義で最初にいた位置程に吹き飛んだ喰魔。吹き飛び少しの間動かなかったが、よろよろと起き上がる

ロクロウ「この喰魔は小さくならないようだな」

喰魔にもはや戦うだけの力がないと判断したロクロウが小太刀を鞘に仕舞いながら言う

カディ「だな。これじゃあ連れてけやしねえな」

ロクロウの言葉にカディッシュは頷き、キセルをくるりと回し吸う

そんな２人の言葉にベルベットは左手を業魔手に変え、喰魔を睨む

エレノア「さっきの業魔！」

そうして睨んでいるとダンッと踏み込んだ音が聞こえ、目の前に逃げた業魔が現れたことにエレノアが表情を引き締めながら言う

ギャァァァァァァァァ！！

悲鳴をあげる喰魔にテラリア達から視線を逸らさず、少しだけ下がる

テラリア「……？」

そんな様子の業魔にテラリアは首を傾げる。まるで業魔が喰魔を守るように

エレノア「今度こそ、終わりにしましょう」

考えていたテラリアにエレノアの声が聞こえ、待て！と止める声を叫ぶ前に彼女の槍が確実に業魔を倒す力が込められていた

エレノアの薙いだ攻撃で喰魔に手を伸ばせば届きそうな距離まで飛んだ業魔は喰魔へと手を伸ばし、喰魔はその業魔を食べ始めた

テラリア「……！」

喰魔が業魔を喰らうその様子にエレノアは声に出し、テラリアを含めた周りは声も出さずに驚く

「ゴッ……！ベェン……ネェ……モ……バ……ァ……ナァ……！

ご、めん……ね……モア、ナ……」

業魔が、言葉を話す。喰魔となってしまった娘へ母親が謝る

エレノア「！！？」

目の前で起きていることに、エレノアは顔を青褪めさせながら業魔が言った内容に息を呑み驚く

フィ「喰魔が……食べた！穢れって業魔のことなんだ」

テラリア「成る程な……穢れを喰らう業魔。だから“喰魔”か……」

ライフィセットが解読した本の内容を言い、テラリアは確かにと本の内容に言う

業魔を食べ終えた喰魔が人型へと姿が変わる。現れたのは母親を求め泣く小さな女の子

フィ「喰魔が女の子になった！」

喰魔から現れた女の子に驚いたライフィセットが起きたことを言う

エレノア「まさか……モアナ！？」

喰魔から現れた母を求め泣く女の子。そのことからエレノアを含め皆が頼まれ探していたモアナという娘だろうと確信した

けれども、目の前で起きたことにテラリアは強く、強く拳を握りしめるのだったー……