第八十七話:聖殿パラミデス 十四章 ページ39
テラリア「光よ!」
フィ「カレイドイグニス!」
テラリアは光の力を宿した矢を、ライフィセットは聖霊術を業魔へ放つ
グオォォォォ!?
ロクロウ「重ね陽炎!」
エレノア「影土竜!」
テラリアとライフィセットの術技を喰らい叫ぶ業魔へロクロウとエレノアが連続で技を放つ
ベル「あと少しよ!」
カディ「一気に叩き込むぞ!」
連続で攻撃を受け蹌踉めく業魔の様子にあと少しで倒せると判断したベルベットが叫ぶ。続けてカディッシュも叫ぶ
2人のその叫びにアイゼン、ユルール、エレノア、ロクロウの接近戦が得意な者達が一斉に業魔に向かい、聖隷術が得意なマギルゥ、ライフィセット、テラリア達は聖隷術を放つため詠唱を始める
グウゥゥ……グオォォォォ!!
動きが止まり、そこからずっと唸り声を上げていた業魔は咆哮を上げ、その咆哮に近付いていた前衛組が一瞬驚いた瞬間、業魔はダンッ!と勢い良く飛び上がり
そのまま一番近くに来ていたエレノアに狙いを定め業魔は飛び上がった勢いのまま攻撃をする。攻撃を受ける前に気が付いたエレノアはその場から飛び退く
飛び退いた直後エレノアがいた場所へ業魔が勢い良く鋭い爪を振り降ろしながら攻撃をしてきた
更に直ぐに業魔は飛び退いて攻撃を回避したエレノアに追撃しようとまた飛び上がる
エレノア「!?」
更に飛び退いて躱し、そのまま直ぐに業魔へ攻撃をしようと考えていたエレノアはガッと足に何かがあたり、後ろへ体勢を崩してしまう
フィ/テラリア「「エレノア!!」」
体勢を崩したエレノアに業魔が迫る姿を見てライフィセットとテラリアが彼女の名前を叫ぶ
エレノア「しまっ……!?」
戦っている今の場所が円状で、業魔からの攻撃を避ける為に飛び退いたが、戦っている場所の狭さまでは咄嗟には思い出せず、縁まで飛び退いていたため、直ぐに後ろへ足を移動すると足下は円状の縁の段差があり、その段差に足を取られ、気をそらしてしまった
テラリア「あ……!」
他の誰しも間に合わないと思いながらもそれぞれ術技を用意する。その中、誰よりも速くエレノアの下に駆け寄る者がいた
青みがかった白銀の長い髪を揺らすその後ろ姿にテラリアは声を漏らす
エレノアは慌てて視線を足下から直ぐに業魔へ戻すが、業魔が爪を振りかぶる姿に咄嗟に目を閉じ、防御も間に合わないと思いつつ防御の体勢を取るも何時までも来ない衝撃に閉じていた目を開くのだったー……
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作者名:クーシー | 作成日時:2018年2月4日 20時