第八十三話:聖殿パラミデス 十章 ページ35
ロクロウ達と一旦二手に分かれ、戦闘をすることもなく、分かれた先にある扉を開ける
テラリア「先程あった杯と同じものがあるな」
扉を開けた先は部屋になっており、扉を開けた瞬間目の前に見えた杯にテラリアは少し驚きながらも言う
フィ「うん…あ!もしかしてこれが証じゃない?」
テラリアの言葉に頷いたライフィセットは、その杯にある青い宝石のようなものがはめ込まれているのを見つけ指しながら言う
ベル「青いわね……」
ライフィセットの言葉にベルベットは近付き証を見て呟く
ユルール「石碑にあった内容だと証が青ければ、杯に水があって、流れが壁になって僕らの行く手を阻む。だから今は……」
ベルベットの後ろからユルールが証を覗き込み、石碑の内容を思い出しながら今の状態を照らし合わせる
アイゼン「行く手を阻まれている状態だな」
ユルールの言う現状にアイゼンは頷いて答える
テラリア「『また火の力で杯が乾き、証が白に染まる時、遮りの流れは治まり、汝の行く手は開かれん』
つまりはこの証を白くすれば行く手は開かれるということだが……」
アイゼンの言葉にテラリアは頷くと石碑の続きの内容を言う
フィ「どうやったら白くできるかな?」
うーん?と首を傾げてライフィセットが疑問を言う
ベル「聖霊術で反応するものか試してちょうだい」
火と水の聖霊術が使えるライフィセットとテラリアにベルベットが言うと2人は頷くき、それぞれ試すものの証に変化はない
ユルール「聖霊術では反応しないということは……ライフィセット、その証に触れてみて」
反応しない証にユルールが何か思うことがあるのかライフィセットに言う
ライフィセットは彼の言葉に頷き証に触れる。すると証が赤く光ると白くなり、杯からじゅわっと蒸発音が聞こえる
ベル「触れると解除される仕組みってことね」
テラリア「そのようだ。どうやら難しく考えてしまっていたようだ」
簡単に動いた仕掛けにベルベットは溜息をこぼし、ベル難しく考えすぎたかとテラリアは苦笑いしながら同意する
アイゼン「一度最初の杯の所に戻るぞ」
ユルール「情報共有……というわけじゃないけど、この仕掛けが解けた確かめた方が良い」
アイゼンとユルールがベルベット達に言う
ベル「そうね。これ以上ここにいても無駄だわ」
2人の言葉にベルベットも同意すると部屋を出て最初の杯の場所へ向かうと、タイミング良く反対側を調べに行ったロクロウ達が戻るのが見えたのだったー……
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作者名:クーシー | 作成日時:2018年2月4日 20時