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第七十七話:聖殿パラミデス  四章 ページ29

テラリア「カノヌシがどうかはわからないが、話すことが出来るのならば四聖主は敵となることはないかもしれないぞ」

右手をベルベットのように口元にもっていき、考えたテラリアが言う

アイゼン「四聖主が話を聞く気があるならな」

両手をポケットに入れ、眉間に皺を少し寄せ一度目を閉じたアイゼンはテラリアに言う

カディ「そもそも会う前提だが、普通に考えて会えないだろ。さっき伝説の存在って言ったじゃねえか」

吸っていたキセルを吸い終わったからか、カディッシュはキセルを回しながら言う

エレノア「それは……そうかもしれませんが……」

カディッシュのバッサリと斬るような言葉にエレノアは確かにその通りだと思うが、微妙な表情をする

そのまま入口から続いた階段を降りていくと

「な、なんだ貴様達は!?」

少し小さな空間に業魔にやられた対魔士とその対魔士達の側にいる対魔士達がいた。テラリア達に気付くとそれぞれ武器を抜く

ベル「邪魔よ」

先頭にいたベルベットは直ぐに刺突刃を構える。テラリアも弓を具現化させる

周りのアイゼン、ロクロウ、マギルゥ、エレノア、ユルール、ライフィセットもそれぞれの武器を構える

ユルール「ってカディ?」

そんなユルールの声が聞こえ、振り向こうとした時、カディッシュが丁度テラリアの真横を通り過ぎ、対魔士達の下へ歩いていく

ロクロウ「急いで離れるぞ」

カディッシュがロクロウの目の前を通った瞬間、ロクロウは構えていた小太刀を仕舞い、隣りにいたアイゼンに促す

テラリア「(まさか……)」

それでテラリアはカディッシュを見るとバチリッとカディッシュの体から迸る雷を見て顔をサッと青褪める

ベル「は?なん」

フィ「ベルベット……!」

テラリア「急いだほうがよさそうだ……!」

ベル「ちょっ、ちょっと!」

テラリアと同じくカディッシュの様子を見ていたライフィセットがテラリアと一緒にベルベットの背中を慌てながらも急いで押し来た道を戻る

少し戻ると先に逃げたロクロウとアイゼンがいたためそこでテラリアとライフィセットも止まる

ベル「何があるかわからないけれどそんなに危険なの?」

見ていないが危ないのだろうと察したベルベットはロクロウに聞く

ロクロウ「あのままあそこにいたら俺達も巻き添えを食らっていたぞ」

腕を組み、うんうんとロクロウがベルベットに答えるとユルールの謝る声が聞こえたのだったー……

第七十八話:聖殿パラミデス  五章→←第七十六話:聖殿パラミデス  三章



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作者名:クーシー | 作成日時:2018年2月4日 20時

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