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第七十六話:聖殿パラミデス  三章 ページ28

エレノアの説明にずーん……と聞こえてきそうな程アイゼンが落ち込むとカディッシュは呆れた

ベル「どっちだっていいわ。先を急ぐわよ」

カディッシュと同じく呆れたベルベットが進むように言うと階段を降りていく

ベルベットのすぐ後ろをテラリアとライフィセットが続いて降りていく

ベル「ここに聖主はいないのよね、アイゼン」

少し進み辺りでベルベットが立ち止まって後ろをを見る。少し遅れてユルールと一緒に来たアイゼンへと聞く

マギルゥ「気がかりならば、コインで占ってみればよかろう。表が出たら聖主はおらぬ、裏が出たら眠っておる」

ベルベットの言葉に企んだような声音でマギルゥはが言う言う

ユルール「えっと、それは……」

ロクロウ「裏しか出ないだろ!」

そんなマギルゥの言葉にユルールは困ったように言い淀み、直様ロクロウがツッコんだ

カディ「コインがどっち出てようが、寝てるか起きてるかの違いだけで、何処かにはいるじゃねえか……」

面倒臭いという表情を隠すことなくカディッシュが回していたキセルを吸いながら言う

ユルール「まぁまぁ……」

苦笑いしながらユルールはカディッシュを諌める

アイゼン「前にも言ったかもしれんが、聖殿というのは聖主信仰のために人間が作った祈りの場に過ぎん

自然力に畏れを抱いた人間が、四聖主を祀り上げたのが聖主教の始まりと言われている

カディの言う通り眠っているかいないかだ。その前に存在そのものが伝説なんだ」

カディッシュの言葉は無視をし、アイゼンは前にした説明をもう一度言い、次に聖主について言う

エレノア「でも、あの御座に確かにカノヌシは存在しました」

真剣な表情でエレノアは聖主の御座のことをアイゼンの近くにいって言う

アイゼン「だが……俺が知る限り、聖主が姿を現したなどという話は、一度もない

カノヌシが特別な存在だと考えるべきだろうな」

エレノアの言葉にアイゼンは腕を組み、少し考えながら答える

ベル「そうよね」

3人の話を黙って聞き考えているベルベットはアイゼンの言葉に同意する

ロクロウ「まぁ、そうだよなぁ。あんなのが他に四つも出てきて、敵に回ろうもんなら、完全にお手上げだよな」

アイゼン達の話を聞いていたロクロウはうんうんと頷きながら腕を組みベルベットの近くによりながら言う

ベル「……そうよね」

まだ考え込むベルベットはロクロウの言葉に考えながらも同意するのだったー……

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作者名:クーシー | 作成日時:2018年2月4日 20時

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