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第七十三話:聖殿パラミデスへ  五章 ページ25

聖殿パラミデスへと辿り着いたテラリア達が最初に見たのは倒れている対魔士達だった

ベル「これは……!?」

倒れる対魔士達にベルベットは驚き、テラリア達はそれぞれ顔を見合わせたりする

倒れている一人の対魔士にアイゼンとその後ろにユルールが付いて近付き安否を確認しようとアイゼンが屈んだ

「グオォォォォォォォォッ!」

アイゼンが屈んだその瞬間に業魔の雄叫びと剣か槍の金属音が聞こえ

「うわぁぁっ!」

次には業魔と戦っていたであろう対魔士の叫び声が聞こえ、途切れてしまう

エレノア「業魔!」

その対魔士の叫び声に焦ったようにエレノアが叫ぶ

マギルゥ「噂の業魔かの?派手に暴れておるようじゃな」

入口を見ながらマギルゥが両手を頭の後ろで組み言う

ユルール「そうだね」

アイゼンに視線を送り確認したユルールが少しだけ後ろを振り返りマギルゥの言葉に静かに頷く。そう言ったユルールは同じく静かに左手を剣の柄に置く

ベル「この混乱に乗じるわよ!」

扉を見ていたベルベットが振り返ると力強く言う。テラリア達は同じく力強く頷くと聖殿パラミデスへと入っていく

フィ「わぁっ、窓の外……海だよ!」

入る時に偶々真ん中にいたライフィセットはふと窓を見ると見えた景色に目を輝かせる

テラリア「本当だ……綺麗だな」

目を輝かせ言うライフィセットにテラリアは少し戻って同じく外の様子を見てその光景に小さく言う

マギルゥ「ここは、水の聖主アメノチを祀った聖殿じゃ

地の聖主ウマシアの聖殿が地底にあったのと同じ理由で古代の人間たちは、水中に聖殿を作ったんじゃろうの」

テラリアの言葉に嬉しそうにするライフィセットとそんな彼と楽しそうにするテラリアにマギルゥが近付き何故聖殿が水中にあるのか、その理由を告げる

フィ「でも、海の底に作るのは難しいよね?」

え?とライフィセットはマギルゥの言葉に?を浮かべ疑問をぶつける

テラリアも右手を顎に当てながら考えている

ユルール「そうだね。掘れば出来る地底聖殿と違って海水をどうにかしないといけないから」

一行の一番後ろにいたユルールが話す三人に直ぐに追い付きライフィセットの疑問に頷いてそうだと肯定する

ロクロウ「どうやったんだ?剣で海を両断したってわけじゃないだろ?」

立ち止まって話していたテラリア達に気付いたロクロウがそう言うと同じく近付いて来ていたアイゼンにロクロウが聞くのだったー……

第七十四話:聖殿パラミデス  一章→←第七十ニ話:聖殿パラミデスへ  四章



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作者名:クーシー | 作成日時:2018年2月4日 20時

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