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第六十九話:聖殿パラミデスへ  一章 ページ21

宿屋からベルベット、マギルゥ、エレノア、テラリアの4人が降りると男子達が既に起きて集まったていた

ベル「何をやってんのよ」

騒いでいるように見えた男子達に宿屋の階段を降りながらベルベットがため息をする

エレノア「何しているんですか。近所迷惑ですよ!」

ベルベットの次に降りているエレノアが騒いでいる三人に呆れ、叱るように言う

マギルゥ「お主も人のこといえんがの〜」

テラリア「は、はは……」

そんな二人にマギルゥがボソッと言うとテラリアは苦笑いをする

聞こえていたユルールとライフィセットも同じく苦笑いする

カディ「集まったな。パラミデスまでの行き方は地図と宿屋で確認した。問題はあってもいつも通りの業魔と魔物だな」

合流したベルベット達にカディッシュは地図を自身の持ち物入れへと仕舞いながら言う

テラリア「これまでの道中と変わりはない、ということだな」

カディッシュの言葉にテラリアはそれこそいつも通りだと言う

アイゼン「まあ、そうだな」

そんなテラリアの言葉にアイゼンも頷いて同意する

ベル「それはそうなんでしょうけど……」

テラリアの言葉にベルベットは頭を抱える

カディ「……取り敢えずとっとと向かうぞ」

キセルを取り出してカディッシュは全員に向かって言うと、パラミデスに向かうための門へと向かう

宿屋から歩いてもう少しでパラミデスに向かうための門という所で、門の側にいた女性がベルベットへと近付いてきた

ベル「あんたは?」

門から近付いて来た女性にベルベットがやや警戒しながら聞く

「あの……パラミデスへ行くと話されているのを聞いてしまったのですが……」

ベルベットの言葉に女性は申し訳なさそうにしつつも、何かを期待しながら言う

ベル「聖寮に通報したのか」

そんな女性の言葉に全員それぞれの驚き方をして驚く。ベルベットはより女性を警戒して構える

「通報?対魔士様が御一緒なのに?」

ベルベットの言葉に女性はキョトンとし、?を浮かべる

テラリア「(そうだ、エレノア)」

あ、と女性の言葉にテラリアはちらりとエレノアを見る

ベル「……用があるなら対魔士様に言って」

そのままベルベットは警戒を緩めることはせずに女性に言うとスッとエレノアを見る

エレノア「……聖寮対魔士エレノア・ヒュームです。どんな御用でしょう」

ベルベットの視線にエレノアはすぐに切り替え、自身の名を名乗って女性に少し近付いて話を促すのだったー……

第七十話:聖殿パラミデスへ  ニ章→←第六十ハ話:聖殿パラミデスへ  序



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作者名:クーシー | 作成日時:2018年2月4日 20時

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