第六十ハ話:聖殿パラミデスへ 序 ページ20
男子部屋と女子部屋に分かれて寝る準備をしていた
テラリアは寝る際に邪魔なものを外し、髪を解いて梳く
それが終わるとペソも同じように櫛(ペソ用)で梳く
ベルベット「何やってるの?さっさと寝なさい」
呆れたような声音のベルベットが言う
テラリア「あ、す、すまない。ペソの毛並を整えていたんだ。丁度終えたから直ぐに眠ろう」
顔を上げてベルベットを見るペソはそのままテラリアが眠る予定のベットの枕の直ぐ側で丸くなり眠る
テラリア「ふふ……おやすみ、ベルベット」
ペソの様子に小さく笑うとテラリアもペソが眠るベットにパッと横になると眠る
直ぐに小さな寝息が聞こえるベットに近づきベルベットはテラリアに布団を掛け直すとベルベットも空いているベットへ向かい眠る
既に眠っていたマギルゥを除いてベットで横になっていたが眠れずにいたエレノアは二人の様子を聞いていた
疲れていたのか直ぐに眠ったテラリアに小さく小さくベルベットがしょうがないわね……と優しい声を掛けたこと(おそらくテラリアの毛布をかけ直したのだろう)に驚く
彼女達との旅で対魔士が、聖寮が行って来たことが本当に正しいのか揺らいできていた
ベルベットは他の業魔とは違うだけだと理性があるだけで何も変わらないと目をきつく瞑る
そうじゃないとエレノアが信じてきたものが崩れてしまいそうだから
次の日……
テラリアは起きると横になったままベットの上でぼうとしていると
ペソ「キュウ」
ぼうとしているテラリアの視界にペソがピョコ と入る
テラリア「…………ペソ………?」
ペソ「キュウ!」
ぼうとしていたテラリアが驚いたようにペソの名を呼ぶと嬉しそうに鳴き、尻尾をパタパタと揺らす
テラリア「ふわ……ありがとう、ペソ……」
起き上がりペソにお礼を言うとテラリアは自身の肩へと移動したペソの頭を撫でる
ペソ「キュウ〜〜」
頭を撫でられたペソは嬉しそうに鳴く
ベル「起きたのね」
準備を終えていたベルベットがテラリアに声かける
テラリア「ベルベット……す、すまない!寝坊してしまっただろうか!?」
ようやく覚醒したテラリアは慌てて謝る
ベル「大丈夫よ。寝坊してないわ。本当の寝坊助は……」
覚醒したテラリアに淡々と言いながらベルベットはまだ眠っているマギルゥを睨む
テラリア「は、はは……」
ベルベットの言葉にテラリアは苦笑いするしかなく、その数分後、マギルゥは叩き起こされるのだったー…
第六十九話:聖殿パラミデスへ 一章→←第六十七話:ハリアでの解読 終
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作者名:クーシー | 作成日時:2018年2月4日 20時