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第六十二話:ハリアでの解読6 ページ14

グリモ「ええ……坊や達のおかげでね。坊や達、語学センスが抜群にいいわよ」

ユルールの言葉にグリモワールは頷くと斜め後ろにいるライフィセットと隣にいるテラリアに言う

フィ「グリモ先生の教え方が上手だからだよ」

グリモワールに振られたライフィセットは照れたようにしながら言う

テラリア「私はほとんど何もしていない。解読はライフィセットとグリモワールが頑張っていたんだから」

視線を下に下げながらテラリアは少し居心地悪そうにしながら言う

グリモ「そんな風に言われると本気になっちゃいそう……」

二人の言葉にグリモワールはウインクをしながら言う

ベル「は?」

グリモワールの言葉に意味が分からないという声を出す

ユルール「それで何がわかったの?ノワール」

そんなベルベット声にユルールが慌てたようにグリモワールに聞く

テラリア「(何を慌ててるんだろう?)」

ユルールの慌てていることに?を浮かべる

グリモ「さぁて……坊やお嬢さん読んであげて。古文書に書かれてた"歌"を……」

テラリアが心の中で考えているとグリモワールがライフィセットとテラリアに言う

フィ「はい、先生」

テラリア「わかった」

グリモワールの言葉にライフィセットが直ぐにが頷き、テラリアはゆっくりと頷くとグリモワールの側に寄り、古文書を見る

ベル「歌……?」

グリモワールの歌という言葉にベルベットが?を浮かべ反応する

フィ/テラリア「「八つの首もつ大地の主は、七つの口で穢れを喰って

無明に流るる地の脈伝い、いつか目覚めの時を待つ

四つの聖主に裂かれても、御稜威に通じる人あらば

不磨の喰魔は生えかわる、緋色の月の満ちるを望み

忌み名の聖主心はひとつ、忌み名の聖主体はひとつ」」

テラリアとライフィセットは頷き合うと声を揃え歌を言う

ベル「(喰魔……?)」

歌の中にあった喰魔という言葉にベルベットが思案する

グリモ「カノヌシを表す図と、かぞえ歌。この古文書は、その意味を解読した"注釈書"なのよ……」

二人が歌を言い終わり間をみてグリモワールが補足するように全員に言う

ベル「もったいぶらずに、その注釈ってやつを教えて」

グリモワールが言う注釈についてベルベットが催促する

テラリア「すまない、それは……」

フィ「まだ、かぞえ歌の歌詞しか解読できてないんだ」

ベルベットの言葉にテラリアとライフィセットが申し訳なさそうに答える

ベル「……そう」

二人の答えに顔を歪め短く答えるのだったー…

第六十三話:ハリアでの解読7→←第六十一話:ハリアでの解読5



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作者名:クーシー | 作成日時:2018年2月4日 20時

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