〔TOB〕業魔と共に行く聖隷２ (ページ47)

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if：ロクロウが人間だったら……２ページ47

ベル「っ……ここは？」

光が収まるとベルベットは辺りを見渡す

カディ「………………地脈から出たんだろうさ……」

どこか苦しそうなカディッシュの声が聞こえベルベットは下を見ると

ベル「あ、ごめん……」

ベルベットに潰された状態のカディッシュがいた

カディ「ふう……」

起き上がるとカディッシュは服の埃等を落とす

ベル「ライフィセットは？」

起き上がったカディッシュにベルベットが聞く

カディ「ん？ああ。ロクロウと一緒だろう」

スッと視線を上に向けながらカディッシュがそう答える

ベル「ならさっさとここを出るわよ」

カディッシュの視線を追うとベルベットは動き出す

アイゼン「カディ……」

歩き始めたベルベットとマギルゥについていこうとしたところで小さくアイゼンがカディッシュの名前を言う

カディ「大丈夫だってアイゼン。おら遅れんぞ」

肩を竦めるとカディッシュはアイゼンにニッと笑いながら言う

カディッシュとアイゼンが先を行くベルベット達の後ろに追い付くと遺跡の中を進んでいく

～一方その頃、ロクロウ達は……
～

ロクロウ「ここは……外に出たのか？なぁカディッシュ？」

いつも一緒のカディッシュに声をかけるが見当たらないため辺りを見渡す

ロクロウ「ん～……カディッシュのことだ、まぁ無事だろう」

そう呟くとロクロウはフーと息を吐き、体から力を抜く

「貴方は……」

体から力を抜いたところでロクロウは背後から声をかけられる

ロクロウ「お前は……エレノアだったか？」

背後に立つ人物エレノアに座ったままロクロウが彼女の名前を言う

エレノア「はい。……あの、先程の聖隷は……？」

ジッとロクロウを見ながら言いにくそうにしながらもエレノアは言う

ロクロウ「……ライフィセットのことか？それとも……カディッシュのことか？」

エレノアの聖隷を物のように言わないようにしつつも物のような言い方にロクロウは感じ少しだけムッとする

エレノア「は、はい。苦しそうにしていたのでどうなったのかと……」

ムッとしたロクロウにギクッとしながらもエレノアは答える

「無事だったのか！」

「対魔士さんもご一緒でしたか」

エレノアが答えた時、そんな声が聞こえエレノアは振り返り、ロクロウはそのエレノアの後ろを見る

ロクロウ「ミルト！ユルール！」

他の仲間二人がホッとしたように合流するのだったー…