〔TOB〕業魔と共に行く聖隷２ (ページ44)

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第九十二話：パラミデス１４ページ44

装置が作動すると最初の杯にはめ込んだ【証】から光が失われ、黒くなる

ユルール「どうやら一度のみ反応するようだね。他にも同じような盃と【証】あるかもしれないね」

【証】が黒くなる様子にユルールがふむと確認するように言う。ベルベットはユルールの言葉にそうねと応じ、先に進むため、水が流れていた扉に向かう

カディッシュ達もベルベットの後ろに続いて扉に向かう。そして、扉を開けるとそこには人狼型の業魔がおり、直にカディッシュ達は業魔へと近付く

ベル「警備は蹴散らしてくれたけど、こいつは……」

カディッシュ達が近付く気配に反応したのか、扉を見ていた業魔は唸りながら体の向きをカディッシュ達がいる方へと変える

ユルール「あれは……！」

マギルゥ「こやつ、胸にアメノチ様の紋章をつけておる！あれは巫女証じゃぞ！」

ユルールとマギルゥが向きを変えた業魔の胸元に見えたアメノチの紋章に驚きの声を上げ説明する

ロクロウ「さっき聞いた母娘の母親の方」

カディ「マヒナだな」

そんな２人の言葉に目の前の業魔が宿屋の娘が言っていた母娘の内、母親のマヒナだとわかり、ロクロウとカディッシュはあぁと頷き合い言う

エレノア「そんな……！」

ロクロウとカディッシュの言葉にエレノアは顔を青褪めさせ、悲しみに溢れる声音で呟く

テラリア「来るぞ！」

弓を具現化させたテラリアが業魔が跳ぶような体勢になっているのに気が付き叫ぶ

カディ「散れ！」

テラリアの叫びにカディッシュ達は直ぐに武器を構え、最後にエレノアが構えた直後業魔が跳び上がり、跳び上がった業魔にカディッシュが叫ぶ

ユルール「はぁ！」

散ることなくユルールは業魔の攻撃を衝撃を受け流しながら受け止めると斬りつけながら業魔を遠ざける

テラリア「揺らぐ陽炎！」

ユルールから離れた瞬間、テラリアは業魔の目に炎の技を纏った矢を当てる

迫る矢を業魔は避けようとするが、避けきれず直撃はしなかったものの目の辺りを押さえ悶え叫ぶ

ロクロウ「重ね陽炎！」

カディ「させるかよ！雷刃牙！」

ロクロウの２度の攻撃技に業魔が反撃しようとするだろうと予測していたカディッシュが直ぐに雷を纏ったキセルで受け止める

アイゼン「冬木立！」

カディッシュの技で動きが止まった業魔にアイゼンが冷気が込められた拳で殴り付ける

ユルール「守護氷槍陣！」

アイゼンが殴り飛ばした業魔の飛んでいく先に合わせたユルールがタイミング良く攻撃するのだったー……