第八十九話：パラミデス１１ ページ41
カディッシュ達が着いた小部屋には杯があり、その下にある台座には何かはめ込まれており、最初の杯の台座に無かったものがあるとカディッシュは気付くと速攻でそれを押した
彼の後ろからエレノアとマギルゥが確認せずに！？何かあったらどーする気じゃ！？と叫んでいるが無視した(ロクロウははっはっはっと笑っていた)
何かがカディッシュ達に起こることはなく、ただ杯から何が蒸発する音が聞こえた
この音は神殿の仕掛けだと気付いたカディッシュ達は一度戻って情報共有だと言うとさっさと歩いていく
またか〜！？と叫ぶマギルゥがまたいたとかいないとか……兎に角、反対側を調べていたベルベット達と合流するとユルールがそちらはどうだった？と聞いてくる
カディ「あぁ。こっちはそれと同じもんがあってな、しかも【証】もあった
なんでその【証】に触れたら杯の水が蒸発する音が聞こえた以上」
キセルを吹かしながらカディッシュは聞かれたことに超がつく程簡潔に答える
ユルール「こっちも同じものがあって、同じように杯の水を蒸発させたよ」
あまりの超絶簡潔な答えにえ……と固まっていると気にすることなくユルールは頷き、自分達が来た後の方向をちらりと見る
ロクロウ「同じものがそっちにもあったのか」
ユルールの答えにふむ……とロクロウが右手を顎に当てながら同じような仕掛けがあった自身達が見てきた反対側を見て言う
エレノア「これで先へ進めるんでしょうか？」
ユルールとロクロウの言葉に最初の杯を見上げる。変化のない杯にエレノアは首を傾げて聞くように言う
ユルール「僕達とエレノア達が解いた仕掛けは、多分だけど、石碑の所にあった流れる水を解くものだと思うよ」
それぞれで解いたであろう仕掛けが道中にあった石碑の両側にある流れる水の仕掛けを解くものだろうとユルールが予測を言う
マギルゥ「では、戻るのかえ？」
アイゼン「それしか先にも進めないだろうな」
ユルールの言葉にマギルゥは腕を頭の後ろで組み、階段上を見て言うとアイゼンも腕を組みながらマギルゥの言葉に頷く
ユルール「それしかないね」
苦笑いしながらユルールはアイゼンの言葉に同意する
ベル「部屋がそれぞれあるならさっきと同じメンバーで調べましょう」
３人の話にベルベットは階段へ向かいながら後ろのメンバー達へと言う
ベルベットの言葉にカディッシュ達は頷くとベルベットの後ろをついて階段上にある石碑まで戻るのだったー……
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作者名：クーシー | 作成日時：2018年2月4日 20時
