〔TOB〕業魔と共に行く聖隷２ (ページ39)

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第八十七話：パラミデス９ページ39

ユルール「先に進ませないためかな？抜き取ったんだろうね」

周囲の水を見たユルールがテラリアの言葉に言う

カディ「(まぁ、そうだろうな)」

くるりとカディッシュはキセルを回しながらユルールの言葉に内心で同意する

エレノア「でしたら先に他を探すしかありません。丁度先に２つ探せそうな場所がありそうですし」

今いる杯から左右にある道を見たエレノアがベルベットに提案をする

ベル「それしかないわね」

スッとエレノアの言う道を確認したベルベットはそれ以外方法はないか……と頷く

カディ「一旦これは無視だな」

ベルベットの同意にカディッシュが少しだけ高くなった杯が置いてある台座？からトンッと軽く飛び降りながら言う

カディ「(二手に分かれることが一番効率がいいが……)」

キセルを吸いながらカディッシュは二手に分かれた方が効率はいいものの、死神と呼ばれるある意味不運な力を持つアイゼンがいるため、戦闘になった時を考えると分かれるべきかと考える

ユルール「左から行くかい？それとも右から？」

分かれることなくどちらから向かうかユルールがベルベットに聞く

ベル「二手に分かれましょ。戦闘になっても問題ないように組み分ければ問題ないわ」

顎に手を当てベルベットは少しだけ考えるとユルールへ答える

ユルール「それならどう分けようか？」

ベルベットに頷くとユルールはさっと全員を見て人数が９人なため、どう分けるか聞く

カディ「んじゃ、こっち側は俺とロクロウ、エレノアにマギルゥでどうだ？」

丁度自身がいるのはベルベットとは反対側。ならばとカディッシュがはキセルで後ろくいっと示しながら言う

テラリア「いいんじゃないだろうか？バランスも良さそうだ」

カディッシュの言葉にテラリアはメンバーを見ると頷いてベルベットに言う

ベル「そうね。それじゃこっちは……」

カディッシュの意見に同意したテラリアにベルベットも頷くと後ろを少し振り返る

フィ「僕にユルールにアイゼン。それから」

後ろを振り返るベルベットにライフィセットは側にいた２人を見ながら言う

ユルールとアイゼンはそれぞれ小さく笑い、フッと笑みを浮かべ腕を組みながら頷く

ライフィセットの言葉の続きをテラリアが頷いて自分達だと言うとベルベットが問題無いかと聞くため無いと答える

カディ「さっさと調べに行くか」

向かう方向とメンバーが決まるとカディッシュはさっさと調べに向かい、ロクロウが応と後ろに続くのだったー……