〔TOB〕業魔と共に行く聖隷２ (ページ38)

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第八十六話：パラミデス８ページ38

マギルゥ「何やら実感がこもってるの～」

カディ「さてな」

ニヤニヤと面白そうに笑いながら聞いてくるマギルゥに
にカディッシュはイラッとするが、それを表情に出すことなく素知らぬフリする

(ロクロウはカディッシュの変化にそっと視線を反らした)

ユルール「ご想像にお任せするよ」

逆にユルールはにこりと笑いかけるが、その笑みは圧を感じる笑みで、それをマギルゥに向かって浮かべ彼女に答える

マギルゥ「そ、そうかえ」

そんな２人の様子にマギルゥは身体をギクリとさせながら２人から少し離れてから頷く

アイゼン「……地雷を踏み抜いたな」

テラリア「そのようだ」

エレノア「はい……」

マギルゥ達３人の様子を少し離れた場所で見ていたアイゼン達はボソリと頷きながら言う

〜

一騒ぎしたカディッシュ達(原因はマギルゥ)は終えると石碑の後ろにあった階段を降りていく

ベル「あれがさっきの石碑にあった杯？」

階段を降り始めると直ぐに見えた普通ではない物－杯をベルベットが見ながら言う

ユルール「そうだろうね」

階段を降りながらベルベットの言葉にユルールは直ぐに肯定し

アイゼン「だろうな。あそこまでわかり易いやつだったとはな」

同じく階段を降りながらベルベットとユルールの２人の言葉にアイゼンも同意する

フィ「さっきの石碑には『杯はその【証】を力とし、水の流れを司る』ってあったからその【証】に火と水かな？の力で先に進めるんだよね？」

最初に階段を降り終えたライフィセットが、杯に近付き、杯を下から見上げながら石碑の内容を言う

カディ「だろうが……駄目だな。おそらくはここがその証とやらなんだろうが……それがねえな」

ライフィセットの次に降りたロクロウとカディッシュは直ぐに杯の周りを調べる

調べながらライフィセットの言葉に同意したカディッシュは仕掛けを解く何かは最初に見つけた台座にある何かをはめ込められるくぼみのみで、それをキセルで指す

次に杯の周りを調べ終えたロクロウがカディッシュの側に戻るとカディッシュが視線を向ける

ロクロウはその視線の意図を理解し、ロクロウは無言で目を閉じて左右に首を振り何もないと答える

テラリア「そのくぼみにはまっていたのが証……」

左手を顎に当て、石碑の内容と２人の言葉にテラリアは考え込む

ユルール「先に進ませないためかな？抜き取ったんだろうね」

周囲の水を見たユルールがテラリアの言葉にふむ…と同意しながら言うのだったー……