〔TOB〕業魔と共に行く聖隷２ (ページ37)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:3,678 hit

第八十五話：パラミデス７ページ37

マギルゥ命名・雷騒動も終わり、先へと進んで階段を降りた先に石碑があった

カディ「ん？こんなとこに石碑か？」

騒動もあって先頭のカディッシュが最初に降りた先にある石碑を見つける

テラリア「そのようだな……ええと……『杯はその【証】を力とし、水の流れを司る

証が青く色づき、杯に水が満ちる時、流れは壁となりて汝の行く手を阻む

また火の力で杯が乾き、証が白に染まる時、遮りの流れは治まり、汝の行く手は開かれん』

と書いてあるようだ」

階段から降りたベルベット達は石碑に近付くとテラリアが石碑に書かれている文字を読む

ロクロウ「どういうことだ？」

テラリアが読んだ石碑の文字にロクロウはカディッシュに聞く

カディ「単純に聞いただけのもんから考えるなら、この先に進むための仕掛けを解くには、杯にあんのかわかんねえが証とやらを青くさせたり白くさせなきゃならねえってことだろ？」

顎に手を当てていたカディッシュはキセルで石碑の後ろに見える階段を指す。キセルで指す先を見てロクロウは成程と頷く

ユルール「僕もそう思うよ。そこの水が落ちてるところどうやら部屋か何かがあるみたいだし」

カディッシュの言葉が聞こえていたユルールは頷き左右の水が流れる壁を指し示す

フィ「本当だ！」

ライフィセットも水が流れる壁をよく見ると入口のようなものが見えて言う

ベル「水のこの勢いなら行けなくはないわね」

水の勢いを見ていたベルベットが呟く

カディ／ユルール「止めとけ／止めた方がいいと思うよ」

ベルベットの言葉にカディッシュはパタパタと手を振って、ユルールは苦笑しながら同時にベルベットへと言う

ベル「見えてるならさっさと行くことできないの？」

同時に言ってきた２人にベルベットは聞き返す

カディ「こういった仕掛けつーのは正式な手順で解いていかねえと何かが起こるんだよ」

腕を組み一人で旅をしていた頃、そして彼女(・・)との旅であった事を思い出しながらカディッシュは答える

ユルール「例えば、行きたい場所に行くことができないとか、入口に戻されたりとかね」

うんうんとユルールも頷くと具体例を上げる

カディ「(具体すぎねえか？)」

頷いて言ったユルールの例に内心少し首を傾げる

マギルゥ「何やら実感がこもってるの～」

ニヤニヤと面白そうに笑いながらマギルゥはカディッシュとユルールに聞くのだったー……