第八十四話：パラミデス６ ページ36
カディ「ふぅ……」
体から雷を放つことを止めたカディッシュはやりきった感満載に息を吐く。心なしかキラキラと輝いているように見える
対魔士達はカディッシュの雷撃により気絶している。雷撃の余韻かバチリッと対魔士達の体から雷が見える
全対魔士達が気絶していることに取りこぼしはないなとカディッシュはうんと頷くと
カディ「戻ったか」
足音が聞こえ、ロクロウを先頭に戻ってきた仲間達にカディッシュは振り返りながら言う
丁度その時、思いっっきり電撃を放ったとはいえ、彼の体からバチッと小さく雷が奔る
その様子を見たベルベット達は顔を引き攣らせたりしてしまうが、ロクロウは慣れているため気にせず彼に近付く
ロクロウ「応。それにしても……派手にやったな〜」
カディッシュの言葉に短く答えるとロクロウは右手を首の後ろに当てながら倒れている対魔士達を見て言う
カディ「そこまでじゃねえよ(ストレスは一応は発散できたな)」
キセルをクルクル回しながらキセルを上げると丁度口の近くに来るとピタリと止めそのまま吸う
ロクロウは話すカディッシュがスッキリしている様子に鬱憤を少しは晴らせたようだなと良かった良かったと頷く
カディ「ん？あぁまだ触んねえ方がいいぞ。一応は気を付けたとはいえ、帯電してるかもしれねえからな」
ロクロウとカディッシュが話している間にライフィセットは近くの対魔士を見て触ろうとしたがカディッシュがライフィセットに言うとパッと伸ばしていた手を引っ込める
エレノア「さ、触るとどうなりますか？」
ライフィセットとは違う場所で倒れる対魔士に丁度触る寸前だったエレノアが慌てて手を引っ込め聞く
カディ「こいつらが食らった程ではねえがそれなりの電撃食をらう」
さも当然のようにカディッシュが言うと彼に同意してロクロウはうんうんと頷く
どっちにしろ危険じゃないか！！！
その場全員の気持ちが一致し、ドカンッ！！と爆発した
そうか〜？とカディッシュは頭を掻きながら、はっはっはっ！とロクロウは笑ってあまり理解していないし、聞いていない
マギルゥ「こんな雷騒動はこの先ごめんじゃー！！」
2人の様子にマギルゥが痺れを切らしたように周りの対魔士を指差して言う
カディ「そうそうねえからこういうこと」
ないないとマギルゥの言葉に軽くカディッシュは左手をパタパタと振り否定するのだったー……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
、 - オリジナルフラグ外して下さい (2018年2月4日 20時) (
レス) id: fe98f476fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クーシー | 作成日時：2018年2月4日 20時
