〔TOB〕業魔と共に行く聖隷２ (ページ34)

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第八十二話：パラミデス４ページ34

マギルゥ「気がかりならば、コインで占ってみればよかろう。表が出たら聖主はおらぬ、裏が出たら眠っておる」

アイゼンへ聞いたベルベットにマギルゥが何てことないように言う

ユルール「えっと、それは……」

アイゼンの“死神の力”のことでユルールはマギルゥの言葉に言い淀むが

ロクロウ「裏しか出ないだろ！」

速攻でロクロウがマギルゥへツッコミを入れる

カディ「コインがどっち出てようが、寝てるか起きてるかの違いだけで、何処かにはいるじゃねえか……」

ユルール「まぁまぁ……」

キセルを吸いながら面倒くさそうにして答えるカディッシュにユルールが諌める

アイゼン「前にも言ったかもしれんが、聖殿というのは聖主信仰のために人間が作った祈りの場に過ぎん

自然力に畏れを抱いた人間が、四聖主を祀り上げたのが聖主教の始まりと言われている

カディの言う通り眠っているかいないかだ。その前に存在そのものが伝説なんだ」

アイゼンは前にした説明し、聖主についてをもう一度言う

エレノア「でも、あの御座に確かにカノヌシは存在しました」

聖主の御座での出来事をエレノアがアイゼンに言う

アイゼン「だが……俺が知る限り、聖主が姿を現したなどという話は、一度もない

カノヌシが特別な存在だと考えるべきだろうな」

エレノアの言葉に思い出しつつアイゼンは腕を組み少し考え答える

ベル「そうよね」

話を聞いていたベルベットはアイゼンの言葉に同意する

ロクロウ「まぁ、そうだよなぁ。あんなのが他に四つも出てきて、敵に回ろうもんなら、完全にお手上げだよな」

腕を組み話を聞いていたロクロウがベルベットに言う

ベル「……そうよね」

ロクロウの言葉にベルベットは考えながら同意する

テラリア「カノヌシがどうかはわからないが、話すことが出来るのならば四聖主は敵となることはないかもしれないぞ」

右手を顎に当てながらテラリアが言う

アイゼン「四聖主が話を聞く気があるならな」

目を閉じ、両手をポケットに入れテラリアを見ながら言う

カディ「そもそも会う前提だが、普通に考えて会えないだろ。さっき伝説の存在って言ったじゃねえか」

話に興味がないカディッシュはキセルを回しながら言う

エレノア「それは……そうかもしれませんが……」

カディッシュの言葉は確かにその通りではある。あるが、エレノアは身も蓋もない言葉に何とも言えない表情になってしまい、他数名が苦笑いするのだったー……