〔TOB〕業魔と共に行く聖隷２ (ページ31)

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第七十九話：パラミデスページ31

やっとアメノチを祀る神殿パラミデスへと来たカディッシュ達。やって来た神殿入口の周りには番をしていた数名の対魔士が倒れている

ベル「これは……！？」

倒れている対魔士達を見てベルベットも驚く。アイゼンがその内の１人の対魔士に近付きしゃがもうとした

「グオォォォォォォォォッ！」

アイゼンの行動と同時に業魔の雄叫びが聞こえ次に剣や槍の金属音が聞こえる

「うわぁぁっ！」

金属音が聞こえなくなると戦っていた対魔士の叫び声が聞こえる

エレノア「業魔！」

業魔の雄叫びと対魔士の叫び声にエレノアが叫ぶ

マギルゥ「噂の業魔かの？派手に暴れておるようじゃな」

ふむふむとマギルゥが雄叫びと叫び声に両手を頭の後ろで組んで言う

ユルール「そうだね」

マギルゥの言葉に頷くとユルールは何があってもいいようにそっと左手を剣の柄に置く

ベル「この混乱に乗じるわよ！」

雄叫びと叫び声が聞こえてから扉を見ていたベルベットが後ろにいるカディッシュ達を振り返って言う。カディッシュ達は頷くとパラミデスに入っていく

フィ「わぁっ、窓の外……海だよ！」

パラミデスに入り、ライフィセットが横の壁を見上げると窓あり、そこから見えた外に楽しそうに声を上げる

テラリア「本当だ……綺麗だな」

そんなライフィセットの言葉に先へ進んでいたテラリアは戻っても同じく窓から外の様子を見る。見えた光景に嬉しそうに言う

マギルゥ「ここは、水の聖主アメノチを祀った聖殿じゃ

地の聖主ウマシアの聖殿が地底にあったのと同じ理由で古代の人間たちは、水中に聖殿を作ったんじゃろうの」

楽しそうにするライフィセットとテラリアにマギルゥは近付き、パラミデスが何故水中にあるのか説明する

フィ「でも、海の底に作るのは難しいよね？」

マギルゥの説明にライフィセットは？を浮かべて聞き返す

ユルール「そうだね。掘れば出来る地底聖殿と違って海水をどうにかしないといけないから」

ライフィセット達３人にユルールが近付いてライフィセットに頷いて肯定する

ロクロウ「どうやったんだ？剣で海を両断したってわけじゃないだろ？」

更に先に進んでいたロクロウとカディッシュはついてこないメンバーのところに戻ると話が聞こえロクロウが聞く

カディ「人間だろうが、業魔だろうが、聖霊だろうが、そんなこと出来やしねえよ」

ロクロウの言葉に呆れながらボソリと言う。そうか？と聞こえていたロクロウが首を傾げるのだったー……