〔TOB〕業魔と共に行く聖隷２ (ページ28)

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第七十六話：パラミデスヘ……４ページ28

カディ「……真実とやらが、お前が望んでいるようなもんじゃなかったらどうすんだ？」

どこから聞いていたのかわからないが、前衛から戻ってきたカディッシュがエレノアに聞く

エレノア「今は……わかりません」

少し戻ってきていたことに驚いていたエレノアだが、カディッシュの問いかけに少しだけ考えて答える

ベル「はっきり言うのね。けど、もうしばらくは協力できそうね」

顎に手を当てながらエレノアの答えにベルベットは考えるとそう言う

エレノアはその言葉に小さく笑うと同意して後ろのアイゼン達の下へ向かいベルベットの側から離れていく

カディ「戻る」

ロクロウ「応」

エレノアと同時に動き出したカディッシュは前線に戻ろうと歩いているとロクロウがカディッシュに気が付き寄って来たため、言葉短く伝えると今度はロクロウがベルベットに近付いていく

カディ「先に進みすぎだろ……」

前線組があまりに進みすぎていることに溜息を溢す。そして、やっと前線組が見えてくると

ロクロウがいなくなり一人になってしまっているテラリア以外に２人の人がいるのがわかる

はっきり２人の姿が見えた。ベルベットとエレノアが話し始めたからかライフィセットとユルールが前線組に来ていた

大きな戦闘があったのか周りがボロボロでそのまま次の戦闘が起きたのだろう。ロクロウが戦力追加のためカディッシュ達を呼びに来たのだとカディッシュは直ぐに理解する

カディ「飛べ雷矢！」

状況を理解するとカディッシュは武器でもあるキセルを持ち直し技を放つ

フィ「カディ！」

放たれた技に振り返りライフィセットはよかったと喜ぶ

カディ「悪い遅れたな」

ユルールが1人前衛で相手にしているのは時々戦闘中にやって来る強い業魔だった

おそらくその前の大きな戦闘に触発されたのだろう。普段の戦うことになった時よりもずっと強く苦戦しているようだ

テラリア「翠風の八連！」

風の力を纏った矢を業魔へと放つテラリア。ユルールの負担にならないように矢を休まず放つ

ユルール「氷狼っ擊！！」

最も力を込めやすいいいタイミングで業魔がユルールの目の前にやって来た

止めを刺すためユルールは業魔へと技を放つが、滑りやすい地面だからか何なのか、ユルールは踏ん張りが効かず体勢を崩しながらも業魔を倒した

「「あ！？／あ」」

その様子を見ていたライフィセットとカディッシュはユルールが無理な体勢で技を放ったことで怪我をしたことに気が付くのだったー…