第七十四話:パラミデスヘ……2 ページ26
「母親はアメノチ様の巫女、マヒナさん。娘はモアナちゃんという小さな女の子です」
女性は探してほしいという人物である親子の名前をエレノアに伝える
エレノア「アメノチ様の巫女ということは……」
女性の言葉にエレノアは少し驚きながら女性に続きを促す
「はい。アメノチ様の聖殿が接収されてから、マヒナさんは聖寮に何度も抗議をしました
でも、ある日帰って来なくなって……そして、モアナちゃんまで消えてしまったんです」
エレノアの言葉に女性は頷き、母親のマヒナに何があったのかを説明する。その事を聞いたエレノアは指を米神に当て考える
カディ「(抗議したから聖寮に捕まったか……或いは……)」
女性の言葉にカディッシュは考える。そして地脈点の場所にいた業魔の事を……
「きっと、マヒナさんを探しに行ったんだと思います」
そんな次の女性の言葉にカディッシュは考える事を一度止め、意識を女性へと戻す
エレノア「その二人が聖寮の施設にいると?」
女性の言葉に米神に指を当て考えていたエレノアが女性に聞き返す
「いえ……でも、あのマヒナさんが、モアナちゃんを捨てるなんて考えられません」
エレノアの言葉に女性は首を振って否定し、更に言葉でマヒナがモアナを捨てることはしないと否定する
「巫女の後継者として、厳しく育てていましたが、本当にモアナちゃんを愛していたから……」
あぁ……彼奴もそうだったな……、と一度思い出すように目を閉じると、ロクロウのこと他の兄弟よりも厳しく育てるも、愛した女性を思い出す
「抗議のことはお許しください。どうか聖寮の御力で、二人を捜していただきたいのです」
女性のその言葉に静かに目を開くと、エレノアに女性が頼み込む姿が映る
エレノア「できる限り調べてみましょう」
そんな女性にエレノアは答える
「ああ、ありがとうございます!」
女性はエレノアの言葉に嬉しそうにしながら礼を言う
「私も、母と二人で育ったものですから他人事とは思えなくて……」
女性は続けて探してほしいと頼んだ親子と自身の境遇が同じだからと言う
エレノア「……母娘か」
女性の言葉にエレノアが小さく呟く。その言葉が聞こえたカディッシュは直ぐに何をエレノアが感じたのか何となく感じ取る
ベル「行きましょう、対魔士様」
カディッシュと同じく聞こえていたらしいベルベットがエレノアに何も言わずに進もうと促すと歩き出す
カディッシュ達もその後ろをついて行くのだったー……
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、 - オリジナルフラグ外して下さい (2018年2月4日 20時) (レス) id: fe98f476fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クーシー | 作成日時:2018年2月4日 20時