第七十三話:パラミデスヘ…… ページ25
翌日……
朝、男達のちょっとしたことも終わり宿屋の前でアイゼンとロクロウを含めてアメノチの神殿、聖殿パラミデスへの行き方を地図でたしかめていた
道中は聖隷術を使う業魔や魔物もいるが特に問題なくつけるだろうと話し合う
確認を終えるとタイミングよくベルベット達が合流したため直ぐにパラミデスへと向かうため、その為の門まで行くとそこで待っていたのか一人の女性がベルベットに近付く
カディ「(ん?あの娘は確か……)」
待っていた女性を見たカディッシュは見た記憶があったため、思い出そうとジッとその女性とベルベットのやり取りを見る
ベル「あんたは?」
近付いてきた女性にベルベットが聞く
「あの……パラミデスへ行くと話されているのを聞いてしまったのですが……」
どこか期待をしているようにも迷惑かと思っていようにも見える女性がベルベットに言う
ベル「聖寮に通報したのか」
女性の言葉にそれぞれ顔を見合わせたり、驚きの表情になったりして驚く中、ベルベットは女性をより警戒し構える
カディ「(あ)」
どこで見たかと記憶を辿っていたカディッシュはどこで見たかを思い出す
「通報?対魔士様が御一緒なのに?」
警戒したベルベットに女性は?を浮かべながら言う
ベル「……用があるなら対魔士様に言って」
警戒を緩めずにベルベットは女性に言い、エレノアを見る
エレノア「……聖寮対魔士エレノア・ヒュームです。どんな御用でしょう」
そんなベルベットにエレノアすぐに切り替え、名乗ると女性に近付く
「人探しをお願いしたいのです」
女性は近付いたエレノアに直ぐに頼み事を伝える。その言葉にエレノアは少しだけ首を傾げる
周りで聞いていたベルベット達もどういうことだ?と予想してもいない言葉に続きを待つ
「ある親子が、聖寮の施設に行ったまま帰らないのです」
その言葉に周りの、特にエレノアの雰囲気が変わる。表情に出さないようにしているが、疑惑を持っているのを感じる
エレノア「……二人共行方不明に?」
女性の言葉に少しだけ声音が低くなったエレノアが聞く
カディ「(あの娘、宿屋で見たんだ)」
思い出したカディッシュは一人納得すると女性の言葉の続きを待つ
「母親はアメノチ様の巫女、マヒナさん。娘はモアナちゃんという小さな女の子です」
女性は行方不明になった親子の名前とどんな人物なのかをカディッシュ達に言うのだったー……
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、 - オリジナルフラグ外して下さい (2018年2月4日 20時) (レス) id: fe98f476fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クーシー | 作成日時:2018年2月4日 20時