〔TOB〕業魔と共に行く聖隷２ (ページ22)

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第七十話：解読と歌、その先２ページ22

テラリア「ああ。聖主アメノチの聖殿パラミデスで合っている」

指し示された方角にあるものをマギルゥが言うとテラリアは頷き言う

エレノア「聖殿や祭壇は、霊的な力に満ちた場所につくられると聞いたことがあります

地脈点を意味している可能性はありませんか？」

マギルゥの言葉にハッとなったエレノアがベルベットに力強くに言う

アイゼン「地脈点は世界中に数多くある」

カディ「ああ。七体の喰魔ならほとんどの地脈点はハズレってことになる」

エレノアの言葉に腕を組んだままアイゼンが言うと続けて頷いてカディッシュが言う

ロクロウ「だが、決定的な手がかりもない。可能性があるなら行ってみるべきじゃないか？」

カディッシュとアイゼンの言葉にロクロウが言う

ベル「解読を無為に待つ気はないわ。ライフィセットの感覚の正体もわかるし」

続けてベルベットがロクロウの言葉にロクロウとライフィセットを見ながら言う

カディ「(行かなきゃならねえか……)」

ライフィセットが示した方向に向かうためカディッシュ達は動き出す

フィ「ユルール……？」

が

一人だけ動かないユルールに気付いたライフィセットは直ぐに駆け寄る

テラリア「ライフィセット？」

直ぐ後ろで呟いたライフィセットの言葉にテラリアが反応し止まると先を行くベルベット達も止まる

フィ「大丈夫？ユルール？」

動かないユルールを心配しながらライフィセットは声をかけるとそのまま顔を覗き込む

ユルール「……ライフィセット？」

ハッとしたようにユルールはライフィセットの名前を言う

フィ「え、えと……何かずっと黙ってたから……」

どう言えばいいのか迷いながらも心配そうにライフィセットはユルールに聞く

マギルゥ「ようするに、話を聞いとらんのじゃろ？と、いうことじゃな」

ライフィセットの言葉さえもズバッと辛辣な言葉にしてマギルゥが言う

カディ「(こいつ……)」

マギルゥの言葉にカディッシュはどうしようもないなと態度に出さずに頭をかかえる

ユルール「あ……うん、ごめん。ちょっと考えてたから……」

マギルゥの言葉に苦笑いしながら頷き言う

エレノア「何を考えてたんですか？それとも具合が……」

心配そうにユルールに少し近付きながらエレノアが聞く

ユルール「取り敢えず具合は悪くないから安心して。歌の内容について、かな？」

エレノアの言葉に彼女を落ち着かせるように言うとエレノアがライフィセットがホッとし息を吐いたのだったー……