〔TOB〕業魔と共に行く聖隷２ (ページ20)

今日:29 hit、昨日:0 hit、合計:3,700 hit

第六十八話：解読と歌３ページ20

エレノア「古代史はあまり詳しくないのですが、この世界を創ったのは地水火風の四聖主と言われています

でも、カノヌシも聖主と呼ばれている。カノヌシと他の四聖主の間に争いが起こり、カノヌシは封印されたのではないでしょうか」

アイゼンの聞き返しにエレノアは少し考えながら言う

マギルゥ「じゃが、御稜威に通う者があれば、喰魔は何度でも生まれ、カノヌシは復活する……

おメガネにかなった導師アルトリウスが、カノヌシを覚醒させようとしておるとすれば、話は合うの」

カディ「(あのふざけてるマギルゥが真面目に考えて答えた!?)」

真面目にマギルゥがエレノアの言葉から考え言うことにカディッシュは驚く

ベル「なら七つの喰魔を探し出して、"カノヌシの首"を潰せばいい」

力強くベルベットがマギルゥに言う

カディ「んな単純なもんか……？」

小さくベルベットの言葉にカディッシュは呟くとロクロウが気付きカディッシュを見るがカディッシュは何でもないと無言で首を左右に振る

ロクロウ「だが、喰魔はどこにいる？」

カディッシュから視線を戻したロクロウがベルベットに言う

アイゼン「この歌によれば、喰魔とカノヌシの本体は地脈で繋がっている

喰魔が、カノヌシに"エサを送る口なら、地脈点"に配置するのが最も効率がいいはずだ」

ロクロウの言葉にアイゼンが答える

ベル「地脈点？」

アイゼンの説明した中の一つの単語に反応したベルベットが聞き返す

テラリア「確か、地脈の力が集中する特別な地のはずだ」

アイゼンの言う単語を思い出しながらテラリアがベルベットに説明する

テラリア「？ …… ！

ライフィセット！君が持っている虫がいた場所に結界があった」

ベルベットに説明した直後にテラリアは古文書に書かれている地図を見て何かに気付きライフィセットに確認する

フィ「あ！うん確かにあった」

テラリアの言葉にライフィセットは同じく地図を見て確認すると慌ててその虫を出す

エレノア「テラリア様、まさか、この虫が喰魔だというのですか？……確かにだとしたら聖寮が捕獲していた説明がつく」

ライフィセットが出した虫を見ながらエレノアテラリアに驚きながらも言うとテラリアは頷く。その頷きにエレノアも納得し呟く

フィ「あと、離宮にも同じ結界があったよね？」

虫から顔を上げテラリアに確認のためにライフィセットは聞くのだったー…