第六十六話：解読と歌 ページ18
宿屋に戻り宿屋の借りた部屋の扉をベルベットがノックする
テラリア「皆、丁度いい頃合いに戻ってきたな」
少しするとノックに反応し開けたテラリアはベルベット達全員がいるかを確認すると入るように言う
ユルール「何かわかったんだね？」
テラリアの言葉にベルベットが頷くと入り後に続くように入ると各々好きな場所で聞く体勢を取るとユルールが聞く
グリモ「ええ……坊や達のおかげでね。坊や達、語学センスが抜群にいいわよ」
ユルールの言葉にグリモワールは頷き、少し後ろに戻ったテラリアと隣にいるライフィセットを見て言う
フィ「グリモ先生の教え方が上手だからだよ」
少し照れながらグリモワールにライフィセットは言う
テラリア「私はほとんど何もしていない。解読はライフィセットとグリモワールが頑張っていたんだから」
首を左右に振り視線を下げテラリアは申し訳なさそうに言う
カディ「(何かあったのか？)」
テラリアの様子にカディッシュは言葉にしないが何かを感じる
グリモ「そんな風に言われると本気になっちゃいそう……」
二人の言葉にライフィセットとテラリアを見てグリモワールは少し笑い、ウインクをしながら言う
カディ/ベル「「は？」」
グリモワールの言葉にベルベットとカディッシュは意味が分からないと声を出す(カディッシュのはおそらくロクロウにしか聞こえていない)
ユルール「それで何がわかったの？ノワール」
ベルベットの機嫌が悪そうな声にユルールが慌てながらグリモワールに聞く
グリモ「さぁて……坊やお嬢さん読んであげて。古文書に書かれてた"歌"を……」
グリモワールがユルールの言葉に軽く頷くとライフィセットとテラリアに促す
フィ「はい、先生」
テラリア「わかった」
グリモワールの言葉にライフィセットとテラリアの二人が頷くとグリモワールの手元の古文書を見る
ベル「歌……？」
グリモワールが二人に促した歌という言葉にベルベットが反応する
カディ「(カノヌシの歌……俺でも名前しか知らない聖隷……)」
グリモワールの言葉にカディッシュは聞き逃さないように気を引き締める
フィ/テラリア「「八つの首もつ大地の主は、七つの口で穢れを喰って
無明に流るる地の脈伝い、いつか目覚めの時を待つ
四つの聖主に裂かれても、御稜威に通じる人あらば
不磨の喰魔は生えかわる、緋色の月の満ちるを望み
忌み名の聖主心はひとつ、忌み名の聖主体はひとつ」」
二人は頷き合うと歌を読み上げるのだったー…
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、 - オリジナルフラグ外して下さい (2018年2月4日 20時) (
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作者名：クーシー | 作成日時：2018年2月4日 20時
