〔TOB〕業魔と共に行く聖隷２ (ページ17)

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第六十五話：解読の間４ページ17

宿屋へ上がるための階段の前にロクロウとエレノアがすでに待っていた

アイゼン「ああ、来たか」

エレノア「後はユルールとベルベットだけですね」

最初に気が付いたアイゼンが言うとエレノアが続けてロクロウとカディッシュに言う

カディ「そのようだな」

少し辺りを見てカディッシュが言う

ロクロウ「そうか。しかし……ベルベットよりもユルールが変だったな」

カディッシュの言葉に頷くとロクロウ顎に左手を当てながら言う

エレノア「変……ですか？」

全員がロクロウに向き直り、そんな中エレノアがロクロウに聞く

ロクロウ「ああ。こう上手くは言えんがな……」

右手を顎に当てながら悩むようにロクロウはエレノアに言う

アイゼン「彼奴は何が目的で俺達と共にいるのかもわからん奴だが敵にまわることはなさそうだ。ということは感じるが」

カディ「一応は味方だが、何で俺達といるのかは結局わからねえからな。何を背負ってんのか、これから背負おうとしてんのかもわからねえ」

アイゼンがロクロウの言葉に頷くとエレノアに言い、カディッシュがアイゼンに続けて言う

エレノア「……はい？」

アイゼンとカディッシュの言葉にエレノアは「何を言っている？」という感じで聞き返す

アイゼン「俺達と同じ事情がある仲間。だからこそ俺達は組んでいる……そういうことだ」

腕を組ながらアイゼンがエレノアに言う

エレノア「そ、そういう認識なんですか……」

どう反応すればいいのか困ったような声で言う

カディ「そういうもんだろ(ん？)」

エレノアに言うと何かをカディッシュは感じる

アイゼン「来たか」

カディッシュが何かを感じた方向にアイゼンが言う。そこにはベルベットとその少し後ろにユルールがいた

カディ「遅かったな」

ロクロウ「お！やっと来たな！」

アイゼンの言葉にカディッシュはキセルを吹いて、ロクロウはニッと笑いってやって来た二人に言う

エレノア「全員揃いましたね」

二人がカディッシュ達のいる所に着くと全員を見渡してエレノアが言う

ベル「そろそろ解読も終わった頃でしょうし、戻りましょう」

エレノアの言葉の後、ベルベットは宿屋への階段の前で全員を振り返って言い、上って宿屋に向かう

上がっていくベルベットの後ろをカディッシュとロクロウ、エレノア、アイゼン、ユルールの順番で階段を上がり宿屋へと戻る

宿屋に戻ると部屋の前に立ち、ベルベットが部屋をノックするのだったー…