第六十四話：解読の間３ ページ16
ベル「……ちょっと違うじゃない？」
カディッシュの言葉に弱冠引きながらベルベットが言う
ロクロウ「赤ん坊は違うと思うが……まぁカディッシュの言うとおりだな。あいつは成長しているな」
うんうんとカディッシュの言葉にロクロウが頷く
ベル「つきあってられない」
ロクロウの言葉にため息をするとベルベットは他のメンバーの下へと向かう
カディ「分かんねえか？」
去っていくベルベットにカディッシュはそう言うが聞こえてないのか何処かへとベルベットは向かう
ロクロウ「応」
カディッシュの言葉にロクロウが答える
カディ「お前だってそうだろ？あの小さくて舌が回ってねえお前が『カディッシュ!!』って俺を追って……」
ロクロウ「あああ!!!それ以上言うな!!!」
嬉しそうにカディッシュが昔を語るのをロクロウが直ぐに止める
カディ「わかったから！肩を！揺らすな！吐く！」
ロクロウにガクガクと揺らされながら、カディッシュはロクロウに言う
ロクロウ「お、応。すまん……」
カディッシュの言葉にロクロウはパッと揺らしていたカディッシュの肩から両手を離す
カディ「頭が、グラグラするぜ……」
両手を離されたカディッシュはフラッとすると近くにあった箱に座り頭を軽く押さえ言う
ロクロウ「カディッシュ、すまん……」
本当に辛そうにするカディッシュにロクロウは本当に申し訳なさそうに謝る
カディ「ああ、大丈夫だって。気にすんな」
本当に申し訳なさそうに謝るロクロウにカディッシュはニッと笑いながら言う
ロクロウ「本当か？」
答えるカディッシュにロクロウは聞き返す
カディ「大丈夫だって……」
聞き返すロクロウにカディッシュは苦笑いして答える
カディ「(それにしても……ロクロウも大きくなったもんだな……力が強くなって、手だってでっかくなって……そうやって子どもはでっかくなんだな……)」
ロクロウに答えるとロクロウはどこかホッとしたようにする中、カディッシュは嬉しそうにロクロウを見る
ロクロウ「カディッシュ、何を思ったんだ？」
自身を見るカディッシュに何かを感じたロクロウが聞く
カディ「何にも？そろそろ戻るか」
聞かれたことにフッと柔らかい笑みを浮かべ何もないとカディッシュが答えると動き出す
ロクロウ「それはない！何を思ったんだ！」
動き出すカディッシュの後ろを追いかけながらロクロウが聞く
嬉しそうな笑みを浮かべ何もと答えるカディッシュと聞き返すロクロウは戻るまで続くのだったー…
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作者名：クーシー | 作成日時：2018年2月4日 20時
