〔TOB〕業魔と共に行く聖隷２ (ページ1)

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第四十九話:グリモワールの捜索続きページ1

目の前で睨み会うベルベットとエレノアの二人

ユルール「ちょっと」

睨みあう二人にユルールが慌てて何かを言おうとした

カディ「(たっく……)」

内心で「はぁ……」とため息をするとベルベット達に近づく、前にロクロウが前に出て

ロクロウ「お前達が潰しあっても聖寮が喜ぶだけだぞ」

とベルベットとエレノアに言う

カディ「だな。厄介な業魔と裏切り者の対魔士が一度に消えたってな」

ロクロウの直ぐ隣に並び立ちカディッシュが頷き言う

フィ「もめてる間にグリモ姐さん、暴れてる業魔に襲われてるかも……」

ライフィセットがベルベットに不安そうに言う

ベル「確かにもう少し街の人に話を聞くのが先決ね」

ライフィセットの言葉にベルベットは頷き、直ぐに移動する

少し遅れてユルール、さらにユルールより少し遅れてエレノアが追い付き情報収集をする

ロクロウ「エレノア、ユルールと何かあったのか？」

ユルールとエレノアの様子にロクロウが聞く

カディ「ああ、お前彼奴よりも遅れて来たもんな」

ロクロウの言葉にカディッシュはエレノアを見ながら言う

エレノア「えっ!?い、いえ何も……ただちょっと彼は苦手かもと……」

ロクロウの言葉に慌ててエレノアは言う

ロクロウ/カディ「「苦手？」」

エレノアの言葉にロクロウとカディッシュは声を揃えて言う

エレノア「彼は読めないからというか、何というか……」

エレノアは言葉を濁しロクロウとカディッシュに言う

ロクロウ「そうか？」

エレノアの言葉の意味を分かっていないのかロクロウは？を浮かべる

カディ「(そういうことか……)誰にでも隠し事はあるだろう？」

エレノアのいう意味を理解したカディッシュがエレノアにロクロウと同じく分かっていないように言う

エレノア「え」

カディッシュの言葉にエレノアは驚く

ロクロウ「そうなのか？」

エレノアとカディッシュにまだ分かっていないからかロクロウは聞く

エレノア「え、ええと……」

ベル「行くわよ！」

エレノアがカディッシュとロクロウの言葉に困っていたところにベルベットが叫ぶように言う

エレノア「は、はい！」

ベルベットの下にエレノアは慌てて駆け出す

ロクロウ「何なんだ？」

カディ「さあな」

エレノアの様子にロクロウはカディッシュに聞き、カディッシュは肩を竦める

フィ「ロクロウ！カディッシュ！」

ライフィセットに呼ばれ、ロクロウとカディッシュは顔を見合わせるとベルベット達の下に駆け寄るのだったー…