[WT]流星の使い手 (ページ8)

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流星６ページ8

タン、タン、タンと的へと当たる音が響く

本部内にあるあさひ達に与えられたチーム部屋兼自室にある訓練室であさひは日課である朝練の弓の練習をしていた

あさひ「ふう……」

矢がなくなり、練習を終わりにするかと片付けをし始める

「手伝うよ〜」

後ろから声をかけられ振り返ろうとした時スッと隣を通り過ぎて片付けをし始める姿が３つ

あさひ「貴方達……」

チームメイトである一月・ユウキ・柊耶の三人があさひの朝練の片付けを手伝い始める

ユウキ「あさひ頑張ってるから何か手伝いたくって……」

柊耶「俺達が勝手にすることだ。気にするな」

一月「そうそう」

ふわりとユウキはあさひに笑って言い、柊耶はいつもの様に無表情ながらもいつもの様に言い、二人の言葉に一月が同意する

あさひ「ありがとう……」

三人の言葉に嬉しそうにするとそのままあさひは三人にお礼を言う

三人が手伝ってくれたことで朝練の片付けは何時もの時間よりも早く終わりそのまま四人で食堂に向かい朝食を取ることにする

あさひはサラダとトースト、ユウキと柊耶は蜆の味噌汁定食、一月は日替わり定食を注文し、受け取るとあさひ達４人が座れる空いている席を探す

そうして空いている席を探していると

「おーい」

と声をかけられ、かけられた方向を見ると、太刀川に出水、風間に東がいた

一月「慶。朝の防衛任務前？後？」

声をかけた従兄に一月は朝の任務前なのか後なのかを聞くと太刀川は後と答える

あさひ「向かい側に座っても大丈夫ですか？」

一月が太刀川と話している間にあさひが東に近付き聞くと東はもちろんだと答えると、空いている向かい側へとそれぞれ座る

座席はテーブル同士少しの間を空けて

柊耶一月太刀川風間

ユウキあさひ東出水

となっている

一月と太刀川は、太刀川が一月からオカズを奪おうとして風間から制裁を与えられ出水が謝り

柊耶とユウキが穏やかに話す様子を楽しそうに眺めながらトーストを食べる

東「楽しそうだな」

その様子を見た東はあさひに聞く

あさひ「騒がしくてすみません。でも、ええ。楽しいですよ」

東の言葉にあさひは一月と太刀川をちらりと見ると謝り、次に一月、柊耶、ユウキのチームのメンバーを見る

ユウキ達メンバーと過ごす暖かい時間を思い起こし、照れたように笑いながら言う

東はあさひの様子にそうかと同意しすると、嬉しそうに頷くのだったー…