[WT]流星の使い手 (ページ33)

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息抜きネタ２の続き４ページ33

憎い……憎くてたまらない……。何故？何故あんなことが起きたの？どうして？どうしてこんなことに……どうして……

憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い！

「藤丸！」

目の前に心配そうに覗き込むアーチャーの姿が映る。フォウ君も心配そうに覗き込んでいる

「ごめんなさい。本当はもう少し寝かせたかったのだけど、魘されていたから起こしたわ」

体を起こすのをアーチャーに手伝ってもらいながら藤丸は体を起こす

「ちょっと夢見が悪かっただけです」

そう言って藤丸は起き、１階のリビングへと入る

「あ！マスター！おはようございます！」

「ふむ。おはようございます」

リビングに入って直ぐに挨拶してくれたのが同行したサーヴァント沖田総司とアーチャーと太刀川と同じはぐれサーヴァントでアサシンの空閑遊真だ

「おはよう沖田さん、遊真君」

「フォウ！」

藤丸は２人に挨拶し返す。フォウ君も藤丸の肩から挨拶する

「すごいよな、あの人！」

くぅ〜……と嬉しそうにしているのははぐれサーヴァントのアーチャー、荒船哲次。見張りから戻ってきたようだ

「あっ！おはよう〜」

荒船の直ぐ後ろから入って来たのは同じくはぐれサーヴァントのアーチャー、北添尋である

まだ沢山のはぐれサーヴァントがいるが、入れ替わりでこの狭い拠点には出入りする。今は見張りメンバーが入ってきているようだ

「お疲れさまです。変わりありませんでしたか？」

入って来た荒船と北添にアーチャーが聞くと２人は何も変化なしと回答する

「ふむ……動きがないのが些か妙ですが、考えは変わりません。明日から」

「なぁ、本気でこの特異点の黒幕がお前なの？」

突然太刀川がアーチャーに話を振る。はぐれサーヴァント達の空気が凍る

「えぇ。正確にはアベェンジャークラスの私、ですが」

きっぱりと言い切ったアーチャー。先日合流した際に聞いたことを何故もう一度聞いたのだろう

「アベェンジャーの私の願いは今の私を、彼らを、そして貴方達今のボーダーを否定することと同じ。私はそれが許せない

だから、私はアベェンジャーの願いを否定するそのために戦うんです」

言い切ったアーチャー。その言葉に嘘や偽りは感じられない

「アーチャーを信じるよ」

だから、自分ができる精一杯の言葉をこの場にいる全員に伝える

真っ直ぐアーチャーや太刀川を含めたはぐれサーヴァント達の目を見ながら藤丸が言うのだったー……