[WT]流星の使い手 (ページ14)

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流星１２ページ14

大規模侵攻が始まるまでの間ボーダー隊員達は交代で学校に登校する者、ボーダー本部で待機する者達にわかれていた

だが、あさひはそんな指示にも従わず必ず学校へと来ていた

あさひ「(一月とユウキ、柊耶達で分担してくれているでしょうし)」

授業を受け、ノートに内容を書きまとめながらチームを思い出す

「今日はここまで。明日は確認問題をするのでそのつもりでいるように」

鐘がなり教師が授業の終わりを言い、教室を出ていくと教室も昼時とあり、少し騒がしくなる

「朝神さん。一緒に食事をしませんか？」

教科書とノートを仕舞っていると那須や小南とは違う仲の良い友達が声をかけてくる

あさひ「ええ行きましょう」

彼女にあさひは頷きながら答える

「ボーダーはどうですか？大変だと聞いていますが……」

あさひ「確かに戦闘員という大変さはありますがそこまでではないんです

私は１人ではない。頼れる仲間達がいますから。それに理解してくれる友達も、ね」

ボーダーのことを理解してくれる友好的な友達にあさひはありがたいし、恵まれていると思う。小さく首を振って言うと最後はは右目を閉じてウインクする

「も、もう／／／」

クールな印象の強いあさひ。そんなあさひの笑う顔は珍しいうえに同性だが黄色い悲鳴が聞こえる

あさひは知らないが弓道ですごいこともあるが、男性にも物怖じせずハッキリと意見を言う等、かっこいい性格のため学校の生徒に多数のファンがいる

ちなみに隠れてファンクラブがあり、友達である彼女も会員である

あさひ「小南」

２人で歩いていると先を他数名と歩く仲間の姿が見え声をかける

小南「あら、朝神さん、こんにちは」

気付いた小南があさひにキラキラとした笑顔で返す。さすが従兄妹。その顔はそっくりだ

学校では猫を被っている小南。知っているし、アタッカーではなくオペレーターだと言っているのも知っている

知っている。知っているが、慣れないものは慣れないのである

普段の小南と違うことに何年経とうがあさひは慣れない。昔ほどではないが顔が少し強張る(昔は思いっきり顔を引き攣らせていた)

小南『いい加減慣れなさいよ！』

あさひ『そんなの無理よ！』

他愛もない話をしながら器用に目で伝えに来ている。そんな小南からのアイコンタクトに言いたいことがわかったあさひは同じようにアイコンタクトで小南へ返すのだったー……