運命の相手は因縁の相手でした2

bluestory24 ページ6

中村side


久しぶりに帰ってきた学校は


すっごくつまらなかった。


みんな雑談1つ取っても生徒会長の褒め言葉。


なんかみんな生徒会長のあやつり人形、マリオネットみたい。


教室に入って間もなく


予定通り体育館に全校生徒が集まって


北斗の追放式が始まった。


照「これより松村北斗の追放式を行う。」


生徒会長はニヤニヤしながら


北斗を見つめる。


気色悪い。


北斗をそんな目で見るな、やめてよ。


北斗をやっと居なくなる邪魔者


とでも思ってるんでしょ？


有り得ない。


お前の方がこの学校には邪魔者なのに。


喧嘩が強いだけの


独裁者。


照「松村北斗、お前を生徒会から追放する。」


北斗の腕章を、生徒会長はスっと丁寧に抜き取る。


北「...。」


照「席に戻れ。あぁ、椅子がないなぁ？まぁ、お前には床がお似合いか。」


...ひどい！


僕は立ち上がって北斗に椅子を差し出した。



嶺「僕の椅子。僕は生徒会の椅子があるから、これ使っていいよ。」



照「嶺亜。」


案の定不機嫌そうな生徒会長が僕の名前を呼ぶ。


嶺「なんでしょうか？生徒会長が困っているものだと思いまして。」


照「なぜ俺が困る。」


嶺「生徒会長は生徒が困ったら、困るものでしょう？」


照「...まぁ良い。」


ふふ、いくら生徒会長でも


この言葉に否定は出来ないよね♪


照「新しい副生徒会長を紹介する。入れ。」


コツコツ...


響く靴の音。


嘘でしょ...！！？


裏からステージに出て来たのは...




・






・







・








・








・




翔「皆さんこんにちは。この度新たに副生徒会長に任命されました、渡辺翔太です。これからよろしくお願い致します。」




嶺「翔太くん...？」




翔「そこ、私語を慎め。いくら俺よりも長く生徒会に居るとはいえ、俺よりも地位は下なはずだ。」



翔太くんの視線は



完全に僕を貫いていた。



まさか...




翔太くんが新しい副生徒会長だなんて...。





しかも...




病院に居た時と全然違う。





この翔太くんは






好きじゃない。

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