bluestory3 ページ10
中村(嶺)side
コンコンとドアをノックする音が聞こえる。
嶺「どーぞ？」
北「嶺亜、来たよ。」
そこから顔を覗かせたのは...
嶺「あ、北斗！」
僕の愛する人だった。
嶺「ぎゅー。」
北「ん、ぎゅー。」
嶺「ごめんね、僕が入院しちゃったせいで書記が居ないよね...。」
北「大丈夫、みんな待ってるからな？」
嶺「うん。ありがとう。」
北「予定通りの退院？」
嶺「...それがね。」
北「...ん？」
嶺「退院日が1日縮んだのっ！！」
北「え...。」
喜んでくれると思っていたのに...
北斗は表情を凍らせた。
嶺「...どうしたの？」
北「...いや、何でもない。良かったな。」
嶺「北斗、僕...邪魔？」
北「は...？」
即座に否定されない事に若干の切なさを覚える。
やっぱり...僕なんか北斗には釣り合わない。
北「...嶺亜。聞いて欲しい事がある。」
北斗は深刻な表情で僕の寝ているベッドに腰掛けた。
嶺「なに？」
北「...次の喧嘩はお前抜きでやろうと思っている。」
嶺「え...？」
僕がいつも泣くから？？
人を殴れないから...？
嶺「僕が足でまといだってこと...？」
返事を聞くのが怖かった。
北斗の息遣いが荒くて、緊張が増した。
北「...違う！嶺亜はもっと自由で良いってことだよ。」
嶺「...え？」
北「俺が勝手に一目惚れしてさ、勝手に嫌がる嶺亜を生徒会に引き込んで、喧嘩にも連れて行って...。嶺亜は良い子なんだから、本当はこんな事に巻き込まれる必要ないんだよ。」
北斗が僕の髪をそっと撫でる。
嶺「...僕は！」
言わなきゃ...。
気持ちは口に出さなきゃ伝わらない。
嶺「僕は人を殴れない。人を傷付けるのが...怖い。でも、みんなと居て怖いって思ったことはないの。みんなと一緒にいたいって思って、喧嘩には参加出来ないけど、みんなの役に立ちたいって思ってるの！！」
...わがままだよね。
北斗はポカーンと口を開けている。
嶺「...ごめん。」
北「それ、マジで言ってる...？」
嶺「...うん。」
北「なにそれ！めっちゃ嬉しいんだけど...。」
北斗は見たことないくらい笑顔になって僕の手をギューッと握った。
北「嶺亜、お願いがある。」
嶺「なに...？」
北「救護係として俺たちを支えてよ！」
僕に初めて本当の居場所が与えられた瞬間だった。
嶺「北斗...。」
北「どうしたの？」
僕は北斗の頬に手を置いて、少し身体を起こして口付けをした。
嶺「また来て？」
北「おう。」
僕はもう1人じゃない。
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咲良(プロフ) - 祐莉さん» こちらこそいつもコメントありがとうございます(*´▽｀*)移行してからも更新頑張るのでどんどん考察しちゃってください！（笑） (2019年9月21日 17時) (
レス) id: 9a27e5dd2d (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 更新見ました！私の質問に答えて頂き、ありがとうございます！これからも楽しみにしてます！ (2019年9月21日 10時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - でも、生徒会長に任命されたから必ずしも忠実とも限らないし、曲者が登場して生徒会をかき回すかなと個人的に予想してます！ (2019年9月20日 23時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - それに、そろそろ明らかになりそうな青校新副会長も波乱を呼びそうですよね♪ 生徒会長からしたら地位を脅かしそうな松村君は追放したけど、赤高校との喧嘩も近づいてるし、後任はある程度強い人にはするかなと思いました！ (2019年9月20日 23時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 赤校・青校の１年生はある事件のことを知らないんですね♪ 今のところある事件の情報(いつ頃事件が発生したのか？・誰が関わっているのか？・赤高や青校の二年生以上の全校生徒や教師はある事件を知っているのか？)がほとんどないから今後の展開がますます楽しみです♪ (2019年9月20日 23時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲良 | 作成日時：2019年8月31日 23時
