運命の相手は因縁の相手でした

bluestory10 ページ24

井上side

今日は嫌な事ばかり起こる日だ。

みっちーとの関係が赤高にバレて...

いつ脅されるか分かんない。

こんな状況で...

こいつに会うなんて。

？「あー、青高の生徒会長補佐の人やないですか。どーも。」

瑞「こんな遅い時間にどうなさいました？」

？「別にアンタには関係あらへんので。」

瑞「最近、学校に行ってないようですね。何かありました？」

？「風邪引いとっただけです。ご心配どーも。」

瑞「最近、青高に赤高のスパイが居るんじゃないかって噂があって。心当たりあるんじゃないですか？」

？「うるさいなぁー。俺はスパイなんか面倒な事せえへんのにー。」

駄々っ子のように手足を動かす彼を両手で止めて...

瑞「へぇ...随分なご身分になられて。」

俺が手をコキコキと鳴らすと、相手はニヤッと笑った。

？「大丈夫なん？今僕たちと戦争して。」

瑞「っ...。」

？「まぁ、そっちがその気なら相手するけど。」

余裕なフリだって、こいつの前では長く続かない。

瑞「...今日の所は辞めとくわ。」

？「本当に弱いなぁー。自分を持ってないんだよ。」

うるさい、俺は...お兄ちゃんのために...！

？「お兄ちゃんのため。みたいに言うてるらしいけど、赤高がアンタのお兄ちゃんに何したん？」

お前が何を知ってるんだ...。

いっつもそうだ。

俺に絡んで来ては、意味不明に俺の心を抉っていく。

？「まー、俺も青高との喧嘩楽しみにしとるでな。やーっとお前を潰せる。」

なんで...

瑞「なんでアンタは俺を敵視してんの？」

そう聞くと彼はニタァっと笑った。

？「俺の大好きな駿佑がアンタに毒されてるから、シバいとかなアカンなって♡」

瑞「みっちー...？」

？「知っとるで、アンタらが密会しとんの。」

マジか...。

？「駿佑は貰うで。井上瑞稀さん♪」

こんな所で負ける訳に行かないし...




逃げる訳にも行かないっしょ。



瑞「上等だよ」

・




・





・





瑞「長尾謙社くん。」

作者通りまーす→←※redstory10

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す