死んだら典型的な夢主になってた【d!】 (ページ6)

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彼は生まれつき白内障で自力では目が見えず、魔道具に頼って生活をしている少年だった。

目が白いことで周りの同世代とは馴染めず、知識欲旺盛である故ますます周りの子らから浮いていた。

それも全て自分の醜い白い目のせいだと日頃から自分を卑下していた彼は、オッドアイの少女と出会う。

世にも珍しい瞳にエーミールは興味と同時に、オッドアイに対しての嫉妬心と劣等感を持った。

が、主人公の慈悲深い心と、主人公もオッドアイに対してコンプレックスを抱いているということを知り、二人の心は縮まる……

このエピソードを日記から知ったときは、「あ、オッドアイも悪くないじゃん？」と小並な感想を思った。

でも、神シャマが言うには、魔法を使うとき目がめっちゃ光るらしい。それはもう、ウルトラマンみたくピカぁーっと。

いやダッセェw

もっとなんかあったろ？？てなわけでやっぱりこのオッドアイはいけ好かない。

正直、エーミールとはお近づきになりたい。なかなか手に入らない"魔道具"。この瞳を隠す道具がないのか知りたいのだ。

「でーもさぁ？？！？！！！クソ神がいらないデバフをかけたせいで、このイベでエーミールとの距離がどれくらい縮まるのか分かんないんだよぉぉおおお……！

あ"ーーーやばい。いっぺんシバかんとストレスで死にそう。

まぁ、別に恋愛に対して微塵も興味がないわけじゃないから(平穏に生きるためにも)恋人を作りたいとは思ってるけどね。

けど、世の中顔だけじゃない。中身や相性だって大事。わかるでしょ？

素直にシステムに従って好感度上げちゃったらタイプじゃない人間と付き合ったり、はたまた逆ハーだのヤンデレだの未知数のルートに入っちゃう。

それだけは一番避けたい。

逆ハーってことは夫(?)が多いってことだから気兼ねなく出張ができないってことだし、ヤンデレなんて言わずもがな。たまったもんじゃない。

だからさこう、なんとか瞳以外の共通点かなんかを探し出して程よく距離を縮めたいんだけど……

ｯｯｽーーーーーー。

……そもそもさ、隠キャの私が距離縮めるの自体、ムリゲーじゃね？？？？」