死んだら典型的な夢主になってた【d!】 (ページ11)

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条件達成！イベント開放！ページ11

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　結論から言うと、私は死ななかった。

死なないどころか、驚異の跳躍力で屋敷の高さを軽々超えて、空中で静止画みたくピタッと止まっていた。

恐る恐る下を見ると、庭を歩く使用人がゴマ粒に見えて、今自分が相当な高さにいることがわかる。

「わっダッ、じゃ、高い高い高いぃぃい！！！！！泣泣」

足をバタバタさせていると、ﾌﾞﾝｯという音と共に目の前に薄いプレートが現れた。

ひぇぇ次から次へと……なになに？？

【条件達成!イベントを開放します】
▽タップで進む

「イ、イベント……？」

私はいったいなにをしたんだってばよ。条件達成っていったって特に難しいことはしてないよ……？

プレートをタップすると『ピロン！』と軽快な音で次のプレートが現れる。これどうやって出してんの？まほう？

【♡[イベント]ペンダント泥棒を捕まえろ! ♡】
大切なペンダントを謎の獣人に取られちゃった!森を駆け抜けて彼に追いつこう!イベントを開始する前にステータスを確認できます。確認しますか?
▽はい
▽いいえ

えっ、ステータス確認？！それはありがたい！！

あの性悪神、気まぐれで出てきてはあの日記に情報を書くだけで、私のステータスとかありがちな好感度メーターとかは見せてくれないのだ。

「もちろん、▽はい！」

またまた現れたプレートには、名前，異常状態，能力を表示するグラフが記されていた。

そのグラフは、学力，話術，魔力，体力，筋力，見た目の６つが数値化されたもので、魔力のところだけ黒く塗りつぶされ分からなくなっているものだった。