死んだら典型的な夢主になってた【d!】 (ページ1)

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みんな大好き転生物語ページ1

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「うっっっっわ……これ本気？」

初めまして、仕事終わりに信号無視のトラックに轢かれて即死しましたAAです。享年25歳。

まぁ、いわずもがなというか、なんというか。

お察しの通り、目が覚めたら神と名乗るふざけた奴が「間違って殺したからお前を転生をするね☆」とか言い出した。

テンプレすぎて笑えない。

トラックに轢かれた人は全員転生するものなの？なら昨年死んだお爺ちゃんは今頃どこの異世界で何をしているのやら。

よくある小説や漫画と唯一違うところといえば、仕事で鬱になった主人公のトリップとかではなくて
入社３年目、仕事も波に乗ってきて何をしても楽しめる仕事大好き人間という点か。

自他共に認める仕事人間の私。
そんな私が死んで転生して、あろうことか『乙女ゲームのヒロイン』になったとして。

喜べるか？否。断じて否である。

「まぁまぁまぁまぁ？ヒロインとして演じて生きたとしても、その世界で社会人になったらこっちのもんですよ。」

でも、これは悪趣味。あのクソ神まじ最悪。もう一回死にたい。趣味悪い。ないわ。

慣れない天蓋付きのふかふかベットから起き上がり、まず驚かされたのはこの世界の重力。……いや

「いった……………」

私のりんご三つ分の体重である。

フツーにコケたんだが？

そして次に私を遮るのは、肺を圧迫するこのクソ邪魔な脂肪。

「わぁ！もちもちふわふわの真っ白バストだ～！やったぁ～！！！！

なるかクソが。」

Fカップはある乳である。いや邪魔なんですけど。
こんな重いもんつけてんのにりんご３つ分の体重なの？？あり得なくない？？この身体ふ菓子でできてんの？？？

フラつきながらも身を起すと、膝に擦り傷ができていた。コケても体折れないんだね、ふ菓子なのに。

極め付きは、透き通るような白髪に赤と青のオッドアイ。鏡を見た時は絶句した。なろう小説もびっくり。

こんな、ちょwおま、今どきwえぇ？？！ww

その日一日なんでもないように過ごしてみたけど夢から覚めることはなかったよ。腹抱えて笑ったわ。……はぁー、ほんとに夢じゃないの？